なぜ現代人には虫嫌いが多いのか? ★虫画像大量
という論文が出た。
発表のポイント
・現代社会に広くみられる虫嫌いの理由を、進化心理学的観点から提案・検証しました。
・13,000人を対象としたオンライン実験・調査の結果、都市化によって、①虫を見る場所が室内に移ったこと、②虫の種類を区別できなくなったことが、虫嫌いの強さと嫌う種数を増やす原因であることが分かりました。
・本結果をもとに、虫嫌いの緩和に向けたアイデアを提案しました。
「なぜ虫嫌いがこんなに世界的に一般的なのかはわかっていません。大部分の虫が人間にとって害がないことを考えると、これは不思議な現象です。」
なるほどね。まぁ、「家の中に出る虫」って害虫(ケチョウバエやガガンボみたいな「特に何もしないけど居るだけでウザい」を含む)がおおく、虫を見る機会が減れば見分ける能力も低く、「虫=ヤバい。ウザい」になって虫自体を「嫌悪する」と。
たかが虫というなかれ、放っておくと「何もかもにもビクついて行動に制約が生じる」ことになって結構深刻なのですよ。「虫がいるかも知れない」…たとえば「無農薬野菜」が怖くて触れない。
なお対策案として
①野外もしくは野外を感じさせる条件で虫をみること、②虫の知識を増やし、種類を区別できるようになること、が虫嫌いを緩和できる可能性を示しました。
とある。その通りなのだが。
ウチはその点で「英才教育」をしたのだよ。おかげさまで教室に昆虫入ってギャーギャー悲鳴が飛び交う中、冷静に外へ追い出せる爬虫類LOVEなJDに仕上がり。
同じこと(ウチは過剰かもだが)をしろ、というのが論文の主旨。ただ、「虫の種類と親しみやすさ」を現時点で知見として持っている大人がどれだけいるかという話。おおよそ「虫嫌いなパパママ」に出来上がってしまっているのではないか。
こいつを手のひらサイズの「蛾」であると書いたらアナタはどう思うだろう。オオミズアオという種類で見ての通り綺麗なのだがカイコ等の近縁種。雨に打たれてびしょびしょだったので翅が乾くまでウチに泊めた。害虫益虫有害無害親しみやすさ…逆説的だが「子供の頃から虫と遊ぶ」経験の積み上げが物を言う。一朝一夕ではとてもじゃないがムリ。
通じて「いのち」を見守ることができ、その不可逆性、大切さも身につくんだけどね。
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