トヨタ!トヨタ!
●人工光合成
「光合成」というのは植物が空気中の二酸化炭素を取り込んで、吸い上げた水と太陽光のエネルギで糖分なんかを合成する作用を言う。
おおっ!?
元論文を当たると、太陽光発電で炭酸水を電気分解し、「ギ酸」(HCO2H・蟻酸)を合成する。
ギ酸それ自体は「強い酸」なのだが、化学式の通り水素をしっかり持っており、「ギ酸の形で水素を貯蔵・運搬しよう」という目論見の主役と見られている。すると。
これができる道を開く。もちろん、エネルギー効率は低いが、「二酸化炭素」の出しっぱなしはなくなる。
●水素原動機
(https://youtu.be/b8atYbOnsyM)
「燃料電池」はその水素を使って電気エネルギを取り出すものだが、これは内燃。つまり爆発エンジンである。
総排気量 | 1,618cc |
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種類 | 直列3気筒インタークーラーターボ |
使用燃料 | 圧縮気体水素 |
(そら過給してバインバインに押し込んだ方がいいわな)
特徴は純粋に全部酸素と反応するのでレスポンスが良いことと、排ガスならぬ「排水」しか出ない点である。当記事トップの「水」に戻る。
ちなみにこのトヨタ発の二つの技術に置いて重要なことは、今まで「不自由」だった「クリーン発電」のエネルギを「ギ酸の中の水素」という形でため込んでおけることだ。「電力」は消費量の変化に応じて柔軟に供給量をコントロールできないとならないが、風力や太陽は「作れる時しか作れない」…需要と供給のミスマッチがあったのだ。これの対策は「貯めておいて足りない時使う」だが、そのための充電・蓄電設備は安価に供給できる状態ではない。それをギ酸に置換できれば、単なる「蓄電」の枠を超え、燃料電池として電力に戻しても良いし、そのまま燃料にしても良い(変換可能だから「蓄勢」としておくか)。
「カーボンニュートラル」が夢物語で無くなってきたうえ、日本として悲願の「エネルギの自給」のメドが見えてきている。
…てか、こいう「電気がらみの技術」は、総合電機メーカの仕事じゃないかえ?本来。6501、6502(ちょっとピンチ)、6503各社。
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