電車の「色」って大事よ
娘の大学の友人は入学と同時に上京ならぬ「来名」。
困ったのは電車だそうな。「○○線」言われてもわからない。地元では鉄道=JRなので、「路線名」を意識したことがないから。ちなみに自分の父親は長野近郊の出自だが「電車」は長野電鉄を指し、JR=国鉄は「汽車」と呼んでいた。まぁ信越本線長野電化は昭和38年だしね。
で、娘は乗るべき電車を案内するのに「ラインカラー」を使っている。
「地下鉄の紫色の電車」
「名古屋駅に行くのはオレンジ」
ここに、近年の電車は全部ステンレスなので、ストライプの色だけで説明できるのが功を奏していると言えよう。
「ぼくも名古屋駅に行くよ」
話をややこしくするな。
ちなみに電車がカラフルになり始めたのは昭和25年の国鉄「80系」(電動客車形式80)が嚆矢で、その時の配色がこのややこし君の2色ストライプに残っている。もっとも、当時は
電車と言えば全部茶色、の時代で、オレンジとグリーンのツートンカラーは悪趣味に映ったようで随分叩かれた。以降、通勤電車から「線区ごとのカラー分け」が始まり、各地に広がっている。逆に言うと東京を出入りする山手・京浜東北・中央全部同じ色だったわけで、「どのホームから出発するか」把握していないとならない。
「その色の電車に乗れ」良い指標。但し、この大手町の場合、半蔵門線とか半蔵門線とか半蔵門線とか、その色以外に乗らないと目的地までたどり着けない場合も多いのだが。
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