ラジウム温泉が恋しい
トリチウム放出でアノ国とアレな国がキレまくってるのはご存じの通りで。
いつもの。どの口が言うか、っていう。
んで、アレな国の物言いが
「実は、核燃料棒まで溶けて流れた最悪の事故により発生した汚染水と、正常な原発運営の過程での放出水を、日本が他より優先して比較しようとするのは、意外なことです。 」
トリチウム水という物理的な性質に何か違いがあるとでも?ノーベル賞は遠いね。
不安なのは承知するが、理屈とデータで問題ないと判っているなら逆に安心なのではないですか?放射線は宇宙からもビシバシ飛んでくるので、地球上に生きてる限りその影響は常に受けている。そっち気にせずこっちばかり文句垂れる意義と効果は。
「ラムサール条約」って言葉ご存じの方、多いと思う。「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。自然保護の象徴みたいな条約ですが、この締約の地であるラムサールは「世界で最も空間放射線量の高い地域」のひとつなんでやんすよ。年間被曝量は日本の20倍。放射線源は温泉から湧き出る放射性のラジウムやラドン。されど古代より万病に効く温泉観光地で、人もずっと住み続けている。
「放射線被曝はガンの元」その通り。放射線がDNAを傷つけるから。ただ、DNAも一方的に傷つけられるだけでなく、自己修復機能を持っている。このため
・「適度な」放射線を浴びることで、修復機能が活性化し、前より良くなる
・修復不可能な遺伝子により異常化した細胞は自死(アポトーシス)する。元より悪かった細胞がこれにより淘汰される
等により「放射線を浴びることで病気が治る」現象…「ホルミシス効果」という仮説の検証が進められている。ちなみに紫外線を浴びすぎると皮膚ガンになることは知られているが、じゃぁって完全に阻止すると体内のビタミンDの合成が阻害されて「くる病」になる。同じような「いいあんばい」が放射線にもあるらしいのである。ラドンやラジウムを豊富に含む温泉はその効果が得られる「あんばい」というわけ。
「お前自民党と東京電力の手先か!」うるせえよ。冒頭にも書いたように、人類は「そもそも放射線ゆんゆんの地表」で進化した生き物のなれの果てで、ある程度放射線のリスクに耐性を持ち(修復機能)、そうとは知らないながらも利便を享受(ラジウム温泉)して生きて来たのだ。
もてあそべとか茶化せと言っているのではない。ただ、何も知らず、知ろうともせず、「放射線だから怖いからだめ」では、容易に騙されたり、「本当のリスク」が見極められなくなりますよ、ということ。
おう。まぁストロンチウムが骨に取り込まれてしまうのは、カルシウムと性質が似てるからだしね。
ルートインホテルのラジウム大浴場にちんちん丸出しで沈みたいわ。
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