【ハイレゾ音源再生】オーディオスパゲティの調理と実践 @DenonJP
「助っ人を頼んだのは君かね?」
「!?1600様!。わたくしのような600族に畏れ多いことで」
さておき、このアンプ、デノンPMA-600NEに音源送り込んでいたユニバーサルプレーヤが、だんだん円盤を認識しなくなってきたので実家から徴用する。2021年夏現在、「スーパーオーディオCD(SACD)を普通のオーディオアンプに普通に接続して聞けるCDプレーヤ」で最安価なのは何と本機である。DCD-1600NE。SACDの利点は「ハイレゾ音源」の再生に際し、応じたパソコン・ネットワーク環境の構築が不要なことであるが、その代わり、専用のプレーヤが必要(データをパソコン等で抜き出すことができない)で、全体としてのコスパを考えると疑問を抱く現状ではある。ただまぁ。SACD聞くような人はすべからくオーディオにお金を掛けている人であるから、下限値この辺(10万円)でも問題はないのか。
ちなみにウチのリビングの構成とコンセプトであるが、基本的に「オーディオセットの電源を入れ、パソコンの音源管理ソフトを起動し、ダブルクリックで再生できる」である。その一方で音質はリビングにおける機器の存在主張を抑えたため、サラウンドはおろかリスニングポイントとの三角形も崩れたため、妥協できる最低水準まで出力系のコストを抑えた。スピーカはケンブリッジオーディオのSX-50であり、エントリークラスの定番アンプ、デノン390→リニューアルして600番を抜擢した、という次第である。PMA-600NEは同軸デジタルで放り込むことができ、それはパソコンUSBからコンバータで取り出してやれば良いので、所期のコンセプトを達成でき、丁度良かった。さらには義父の資産であるレコードやカセットテープの再生に必要な入力類も備えており、都合良いことこの上ない。
配線スパゲティの調理。なお入力は昭和オーディオの3定番、カセット・チューナー・レコードが全部ぶら下がるほか、現在唯一無二のリアルタイムデジタル録音機、TEAC SD-500HRも接続される。アナログ端子はフル接続、そしてパソコンからの同軸デジタルがつながる。時々、Bluetoothでウオークマンをつなぐ。
並べ替えて色を揃えて積み上げてこう。「リビングで目立たない」……?ぶら下がる機械5台だものしゃぁなし。黒系の一番下は監視カメラのタイムラプスだがHDMIでテレビにつながっている。
デノンチーム(withヤマハとTEAC)はこんな感じ。
音質だが先代より音の一つ一つをキッチリ描く印象。上流の変化をちゃんと下流で捉えられた。ただ、何せスピーカの配置とサイズがアレなので、オーケストラはジャカジャカ鳴ってるだけでどうにもならん。室内楽や普通に内外のポップスなど、小綺麗に「音のある空間」を作るのは上得意。
よく書くのだが、上流大本の信号純度を高めておかないと、欠落した情報はいくら下流で頑張っても蘇らせることはできない。逆に言うと、上流にしっかりしたのをドカンと入れて、下流をぼちぼち高めて行けば良くなる変化だけを楽しむことができる、と言える。特に現下の上流は円盤系・配信系とも新しい規格や信号処理が続々出てきているので、集約できる送り出しを持っておくと将来的にも強い、となる。
音楽は心の友。
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