宇宙の原動機
(https://www.isas.jaxa.jp/topics/files/20210819_1.jpg)
デトネーション(detonation)エンジン。無理矢理日本語にすると爆轟原動機。爆発衝撃波で高速発熱反応を惹起し、その発熱反応で更に衝撃波を作らせる……ことの繰り返しで連続爆風を得る熱機関。事故的な爆発でこれが起きると高温の衝撃波が爆発を誘発しながら広がって行くことになり、大きな被害をもたらす。これを制御して大火力の原動機を得ようというものである。
レシプロエンジンをご存じの方には「圧縮・点火」を衝撃波にやらせるものと理解されたい。得られる熱衝撃波はマッハ10とかのスケールでノズルからぶっ放され、まぁ、宇宙機に使える。ここでレシプロや普通のロケットエンジンと違うのは「爆発の方向」(ベクトル)の軸が揃えやすいことと、推進軸と違う方向へ向かったエネルギも衝撃波生成に一役買うので、要するに「効率が良い」のである。
今回の実験は推力500ニュートンで6秒間作動(H2ロケットのメインエンジンLE7Aは1100000ニュートンで440秒)とのことで、まだまだ「第一歩」だが、小さくて大出力のメリットは計り知れない。
さぁ、宇宙へ行こう。
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