道理が通用しねえ部分
アメリカは「イスラム原理主義」による為政を人権弾圧と称し、ジェンダーでも急先鋒に立つ論壇があるわけだが。
なんじゃこりゃ。
ここに旧約聖書「エレミヤ書」の一節を掲げる。
「主の言葉がわたしに臨んだ『わたしはあなたを母の胎内に造る前からあなたを知っていた。母の胎から生まれる前にわたしはあなたを聖別し諸国民の預言者として立てた。』」
出エジプト記
「人々がけんかをして、妊娠している女を打ち、流産させた場合は、もしその他の損傷がなくても、その女の主人が要求する賠償を支払わねばならない(以下略、有名な「目には目を、歯には歯を」等)」
要は授かり物どころか「神による命」だから殺すなと。ちなみに19世紀はアメリカの「ほとんど」の州で禁止されていた。
よく書くのだが、人類は長く飢餓の時代を生き、怪我や病気に対する術もなく、ゆえに死亡率、特に子供のそれが非常に高かった。洋の東西を問わず、神話伝承の「子作り」はとにかく数が勝負、の側面がある。これはそうでもしないと一族郎党生き延びることができなかった裏返しである。「子宝」字の如しである。だから、命の始まりに重きを置いた。軽視するなと警告を含んだ。伝承には名残が見えるわけだ。
2000年が経過した。
メカニズムは分かっていて、原因特定もできる時代にあって、真に危険であったり犯罪による結果にまで、当時の価値観を押しつける必要は微塵もないであろう。それとも神は暴力をしてまで命を持たせたというのか?この法を推す者はどうぞこの矛盾に論理的な回答をしていただきたい。
だから人種差別がまかり通っているんだと納得できる闇が淵の中から覗き見ている。
« 忙しいの正体 | トップページ | フルテンションに戻らにゃい »
コメント