鉄道模型ニ於ケル蒸気機関車ノ運転
実物の運用・管理も面倒くさいわけだが、模型も面倒くさい。
まず、「機関車の方向を変えて、列車逆向きの先頭に付け替える」という作業が発生する。これは現物も模型も変わらない。ウチはこういう機械や方向転換可能な線路(リバース)があるからいいが、そうでない場合手で持って向きを変えるしか文字通り「手」はない。
その点こいつはバック運転前提の設計思想で、向きは変えず、反対側に連結して戻って行く。ただし東武鉄道で動いてる奴は、連結した車掌車に21世紀の保安装置を積んでいるので、バック運転はできない。
最近の模型のSLはモータが小型化されてより精密になったわけだが、悲しいかなその副作用で軽くなり、牽引力が低下してしまった。ウチの坂道上がるには補助の機関車が必要で、この写真ではディーゼルを使っているが、最早専用にD51を用意した。
実物の出発は実に面倒である。徐々に動かさないと空転する。それは端から見ると加速が極めてゆっくりとなる。模型でも「っぽく」してやらないとリアルでない。
— すのぴ@キュアカイシャイン (@sunop2000) November 20, 2021
っぽい?
大正期に作られた機関車形式8620。通称ハチロク。この時代の国営鉄道は「内閣府鉄道院」。なので国営鉄道線のことを「院線」(いんせん)と呼んだ。某・「無限列車」のモデルと書いて良いであろう。
到着。「仕業」が終わった。現物なら機関区へ戻って灰を捨て、しかし次の仕業にゼロから蒸気を作るのは大変なので「種火」状態で維持しておく。そう、生きているSLはずっと火が入っているのだ。もちろん、夜通し人の手で管理される。
観光集客の切り札みたいに扱われるが、軽々に運転できるものではないのだ。
模型もしかり。それっぽく走らせるには色々手間。
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