トカラギャップ(海裂)と言われても
昼夜の別なく揺れ動いてとどのつまりにガンと突き上がる。そのご心労と恐怖いかばかりかと「東日本」の体験者として心痛めるところである。
(ソース)
さてこの地震後の報道を見ていて「トカラギャップ」(海裂)なるものの存在を知った。曰くここには「断層ができはじめている」状態にあるという。ただ、この図の矢印を見て分かるとおり、その断層は横ずれ成分を主とする。比して、
今回の地震は「正断層」すなわち引っ張られて割れ目が凹みましたというタイプ。横ずれ、ではない。ただ、横に動くのであるから、「横ずれ」の現場以外にストレス掛かった岩盤が裂けたという可能性はあるだろう。
過去から一定の間隔で活発に活動してはおとなしくなる、を繰り返している。一通り破壊が終わって落ち着くも、ストレスがずっと加わっているので別の割れ目が生じる。そんな感じか。
逃げても良い、逃げよう。深く理解する。危険なことは確かだ。でも、自分が根付いた地に背を向けることに抵抗覚える方も多かろう。
残られる場合、どうぞ、落下・倒壊に備えを(あらかじめ下に置いておく、倒しておくというのも有効かと)。
★地質・地球物理学・地震学の専門家の皆さんへ★
こういう「実はこうでした」みたいな後出しやめていただきたい。今村明恒の「予言」に関わるゴタゴタは知っているが、「そこに断層がある」は客観的な事実であり、応じたリスクの高さを周知しておくだけで近隣に住まわれる方の心構えはかなり違う。極論すれば日本ドコでもすぐ地震が起きておかしくない。それはそうだろう。胆振東部とか典型だ。でも「いつ」は無理でも「こんな揺れ方をします」という言い方はあるだろう。兵庫県南部地震上下動30秒と東北地方太平洋沖地震左右動3分を同じくくり方するのは危険な誤解を招くのはご承知の通りだ。熊本県南部から南東方向への南北へ広がる運動、銚子沖の「動きが止まったところ」に蓄えられているリスク、知っておくだけで備えようという行動につながる。
学術界「アウトリーチ」という言葉を好んで使うが、リアクションが得られこそアウトリーチの価値があるのではないか?それとも「なゐふる」を毎号読めと?
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