父の足跡
弟と共に母を伴い役所を上がったり降りたり。何度母に父の名と住所と自分の名と住所を書かせたことだろう。しかも出てくる書類に書かれる文字は「死」だの「除」だの。心理的虐待だわ。
さて「法定相続」に当たっては、「過去、受けるに値する人物がどれだけいるか」(逆に言うと他にいないこと)の証拠を用意する必要がある。つまり、生まれてから死ぬまでに婚姻、親子の関係になった者全てを洗い出す。方法としては生まれてから死ぬまでの戸籍を取り寄せる。
見る限り出生地より婚姻まで本籍は動いておらず、その後更に終焉の地である八王子に本籍を移したのは平成になってから。
従って出生地と婚姻して本籍と定めた地(オレが生まれている)の戸籍を取れば、ほぼほぼ件の証明は終わるはず、である。
待ち時間にそれぞれの役所に電話。
「父が死にまして戸籍を集めています」
「所定の様式にその旨書いて戴ければ郵送します」
便利な時代になったもので、手のひらで役所の番号と方法や手数料まで調査できる。「役所の電話番号そのもの」から調べる必要のあった時代に比べると手間と利便の向上は著しい。ただし、誰にでも起こる事象で誰もが同じ苦労をするのは納得がいかない。マイナンバーをピッすれば税務署に流れるのがあるべき姿では無いのか。
「手数料は小為替で多めに」
……自分の知らない父親を見ることになる。なお、英和辞典のエッチな言葉にことごとく赤線してあったのは知ってるw
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