メカたちの終焉
母が愚痴る。
「Line通話が遅い」
「WiFi経由だと遅いよ」
WiFi……ああそうか。
バッファローWBR-11。「WiFi」「無線LAN」というシロモノが出始めた頃のキカイである。「10Mbps」しか出ない。どーせ両親がネットするのはヤフーかメールが関の山、と放置していた。こんなんでリアルタイム通信してれば遅くなるわ。サクッと入れ替え。
わははw
引き続いて粗大ゴミ整理中に発掘されたのがこの子。TEACサラウンドプロセッサ「AV-475Dpro」。1987年頃の製品。「ドルビープロロジック」方式のサラウンドプロセッサである。左右チャンネルの位相差に「後ろチャンネル」と「センターチャンネル」の情報を仕込み、左右の和を取ればセンターチャンネルが、差を取ればリアチャンネルのゲインが上がり、今的に表現するなら「疑似4チャンネル」で再現される仕組み、加えて、これらチャンネルのゲインが高くなると、左右チャンネルの音量を下げ、よりその存在を強調する「ステアリングロジック」回路がアナログで仕込んである。応じて、これに取り込んで動かすと「サー」とホワイトノイズが入る。
でも、レーザーディスクの音をここに通して「映画館と同じ音」で映画を見るのは本当に楽しかった。今は映画自体がつまらない。
「粗大ゴミ持ち込みの予約です」
「市民の方ですか?」
後生大事に取っておくものでもない。
実家オーディオを解体する日が来た。
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