準備と片付けの儀式
パソコンを切ろうとして「スタート」(なんでこれから終わろうとするのにスタートなのかはさておき)→電源→シャットダウン→更新プログラムを適用しています→ンもう!になった経験をお持ちの方は多いだろう。
昨今、始めるにせよ終わるにせよ「儀式」が多くなりすぎてやいないか。
今この記事はオーディオばりばり鳴らしながら書いているが、スピーカは振動板の保護に、アンプは埃よけに養生シートをかぶせており、聞く際にはこれらを除去し、終わったらかぶせる。眠る前には加湿器に水をつぎ足し、睡眠薬をかっ食らうための湯冷ましをマグに入れ、飲んでクソして寝るのである(なんか混ざった)。
仕事場では「KYT」(危険予知トレーニング)なんてのをやらされる。
作業内容を確認してから取りかかる、という説明には万人納得されると思うが「潜んでいるリスクを朝礼形式で意見し合う」のである。それからおもむろに安全装備、保護具を着用し、しかるべき手順に従い指差呼称、
を繰り返しながら一つずつコトを進める。(画像はネットで拾った)
こうした「決まり」は過去に犠牲があって、それを繰り返さないために設定されたのであるが、ぶっちゃけいうと多すぎて守り切れない、覚えきれないというのが実際ではないだろうか。怖い言い方をすると「見逃す」「見落とす」……それで同じ失敗を繰り返すとか意味なし。するとまた儀式が増える。本当にこれでいいのだろうか。
「ログインパスワードを15桁以上に変えてください」
……ごめん、アホか。これを強制すると人は「ものの名前」を使うようになる。cure_beauty_reika@DAISUKIとかね。推測されにくいというのはすなわち覚えにくいのだよ。まぁ、趣味でもろもろの「型番」を諳んじている人はそれを組み合わせるだろうが。IDをかざし、購買で昼飯を買い、IDをかざし、ロッカー室まであがり、IDをかざし、ロッカー室で着替え、執務階まで移動し、パソコンの電源を入れてそれ、帰りはその逆。定期券とウォークマンを標準装備。着替えが入るので装備は付けたりはずしたり。
……狩猟・採集・食う・寝る・せっくす。人類よ、シンプルな原始に帰ろう。
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