【ハイレゾ音源再生】TAD-ME1 5ヶ月経過
←1日前の記事で「イヤホンと合わせて20万円で没入感得られる今度のウォークマンはコスパが高い」とか一般常識を無視した暴論を吐いているわけだが。
TAD「わーいwakanaさんといつも一緒♪」
オーディオ機器にとって「没入感」の対極にあるいわば「敵」が「聞き慣れ」であろう。初めての音出しで「おおすげぇ」と思っても、それが当たり前だと感動が無くなる。それは物足りなさの裏返しかも知れないし、実は機器の初特性が劣化している証なのかも知れない。もちろん、「特性が変」だから新鮮に聞こえたに過ぎず、メーカの設計通りの性能に落ち着いたところで「変ゆえの新鮮さ」が失われたのかも知れない。
さておき。
没入感というのは音世界に浸り切る現象・感情であって、それは何より質の高い音波が高密度に充満している現象だと考えられる。音を強制的に聞かされている環境で「快さ」を覚えるならば、それはより自然に近く再生されているからだという類推が成り立つ。もちろん、自然ではあり得ない人工的な音波のあり方だからこそ、人間ならではの快さを感じているのかも知れない。いずれにせよ左右の鼓膜にあまねく劣化無く音波が届けられることで成立している、とは言えるだろう。
主題。この「ハイエンド」でくくって良いであろうスピーカーを導入して5ヶ月が経過した(その時の能書き等こっち)。贅沢にもこの装置の奏でる音の中で在宅勤務をしており、件の「慣れ」が生じるならばそこに至る時間はおのずと短くなるであろう環境である。新型ウォークマンNW-WM1AM2導入を機に改めて自己省察。
結論から言うと毎日ニヤニヤしながらシステムの電源を投入している。「身を置いて没入したい」のである。唯一の贅沢な欠点はハイレゾとCD規格以下音源との情報量の差異があからさまで、ハイレゾばかり聞きたくなって応じてレパートリーが不足していることなのだが(この点wakanaさんの楽曲は全て96/24でリリースされていて非常に……エヘヘ)、音がビームと化して鼓膜へ飛んでくる瞬間であったり、釘宮理恵がキュアエースの声で歌う時間などハイレゾとは無関係の「ならでは」な世界が出来ているので、都度何らの発見、充足が得られる。それはエンドルフィンが出るのかも知れないし、繰り返しても変化しない点はコーヒー類の安息効果に近いのかも知れない。ピンホールカメラを通じた写像を作る点音源と書いたが、それはCST発音体の設計思想であって、動特性(経年劣化する)に依存しない部分であることも大きいだろう。1989年に録音された渡辺美里の声がシャリシャリ響いて感激しているんだからまだまだ当分楽しめる。
次はバイワイヤリングだ。
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