名古屋市バスという奴
ぱっと見てくちゃくちゃなのは有機的な路線配置じゃない証拠。
同じ複眼型都市である福岡市で寡占状態の西鉄バスの路線図。幾つか、目が勝手に「形」を拾いますね。メリハリが付いてる証拠です。
都市の交通網という奴は
・放射線(中心から周囲へ)
・フィーダー線(鉄道駅など拠点とその周辺)
・拠点間(周囲の駅と駅。駅と役所。駅と病院、等)
・環状線・循環線
これらを適材適所に配置して成り立つのですよ。だが名古屋の場合。
★は大曽根駅である。JR・地下鉄・名鉄瀬戸線の結節点。
大曽根-新守山駅間は、ほぼ国道19号線上を走っており、幹線道路×駅-駅拠点間という意義が読み取れる。ただ、均一料金なら快速の止まらない新守山よりは、便利な大曽根へ出たい人が殆どと思われ、だったら「隣の駅」である新守山より、「大曽根に出るには乗り換える必要がある」上飯田と結んだ方が有機的な気がするのである。もっとも、途中の庄内川で人の活動エリアは途切れており(名古屋都市部と郊外住宅部)、このバスを主として使いたいのは通勤客と思われるが、渋滞でダイヤ不安定なバスでは使いにくいと思われる。大曽根より都心側は意図不明。
……まぁ、万事がこんな調子で「え?そこ名鉄の駅だけど寄らないの?」「誰が乗るのこれ」で、万年赤字でぴーぴー言ってりゃ世話無いわ。
役所・病院・市営住宅・地下鉄……ある種のしがらみ、こだわりがあるの分かるし、既設の廃止が難しいのも分かる。ただ、肝心なのは「最寄りの駅まで行けばバスがある」というシンプルな交通体系ではないのか。使う側は最寄り駅がどの事業者の物かは二の次なのだ。
4月のダイヤ改正で名古屋高速を使って大高地区と栄を結ぶ系統が廃止。まぁ高速使っても210円(+高速料金10円)では儲かるはずもなく。
高齢化社会が進展する前に、高齢者が使いやすいように見直すべきなんじゃないですかね。
逆に名古屋の路線網のほうが高齢者世代向けのなのではないてしょうか
福岡は路線を絞り、その分本数を集中する方針が基本ですが、名古屋は1路線あたりの本数を減らしてでも、停留所を市内に分散することを基本方針にしているので、若い人には使い辛いのですが、高齢者からは乗り換え等で歩かなくてもすむと好評のようです。
もちろん敬老パス利用になるので、収支は悪くなるのですが......
投稿: | 2022年3月24日 (木) 00時48分