アイドリングストップという奴
ハイブリッド車乗ってる奴が何言ってんだって話しだが。
エンジンって自分の作った力の一部を自分の回転維持に使うって構造で、停止状態からその回転維持状態に移行するには外部からエネルギーを与えてやらにゃいかんのよ。しかも金属の塊の中で爆発を起こさせる構造だから、動いてるときと止まってるときの温度差が激しい。ヒートサイクルと言いますが、膨らんだり縮んだりする。結果、「外部エネルギー供給機関」……バッテリとモーターは相応の設計・耐久性が必要になるし、エンジン金属に掛かる負担も大きい。ちなみに「回転維持」は外側で金属円盤(フライホイール)を回して確保するのだが、フライホイールが一定の回転数に達するまでのエネルギーは他ならぬガソリンのエネルギーなのですよ。つまり「エンジンが動き出すとき」は、エンジンが定常回転しているときより多くガソリンを食うわけ。すなわち走ったり止まったりが頻繁な「街乗り」でアイドリングストップ使うと、燃費も悪いし部品の劣化も早いと、「いいこと無し」なわけ。だのに大抵……ねぇ、フロントガラスにぬいぐるみ並べた軽が駐車場で何度も切り返してもったらくったら……不向きな人の方が目先の燃費につられてこの機能を使ってる場合が多いわけで。
ちなみにハイブリッド車はある程度速度が出てから、その際のモータ動力でガツンとエンジンを始動するので、エネルギー供給に関する問題はまずない。また、クルマの運動エネルギーを電力として回収する(回生ブレーキ)部分もあるので、純ガソリン車の範疇であるアイドリングストップ車とは大きな差がある。
太陽光から効率よくエネルギを取り出せれば各方面無敵なんだがねぇ。
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