オーディオ実験室
●32.7Hz
CDが出回り始めた当初、その特性を生かしたテスト音源的な作品が幾つか出ていて、こいつらもそうした類い。中でもこいつらは低音に特化したモノで、フィリップスの方は小澤征爾-ボストン響の「ツァラトゥストラはかく語りき」、もう一枚は「コントラバスマリンバ」で、どちらも32.7Hz(C1=ピアノの1番下の「ド」)が入っている。
(ドビュッシー「沈める寺」での表現。ヘ音記号の楽譜の方の通奏)
レコードの時代、低音が大きすぎるとレコード針が動いてしまい、それが更にスピーカに反映されて……という、マイクのキーン音でおなじみ「ハウリング」を起こしやすく、多くのレコードで低音は意図して抜かれていた。出したいときはスピーカの音が直接届かない場所にプレーヤを置くしかなかった。CDには「針」などないので、低音を余さず入れるようになった、という次第。で、CDのメリットの一つとして是非聞いてと。スピーカシステム更新するたびやってるので今回もテスト。なお、フィリップスは義父のコレクション。
つあらつすとら pic.twitter.com/l3idATzmXu
— すのぴ@キュアカイシャイン (@sunop2000) June 3, 2022
iPhoneさん拾えていないが、アンプのボリュームを-31dB位まで上げるとンズズズズっと部屋が唸っているの分かる。
コントラバスマリンバ pic.twitter.com/CixU8wo7jy
— すのぴ@キュアカイシャイン (@sunop2000) June 3, 2022
iPhoneマイクでクリップしてるのがその音階。同じ32.7Hzだが「質」が違うの分かる。すなわち、ただボンボンズンズンしているわけじゃない。
●SuperAudio CD single layer
中二病な字面と響きだが成績が悪かったので名を伏す。要は「高音質」を全面に謳った円盤を買って鳴らしてみました、というもの。
……イザベル・ファウストって個人持ちのストラディヴァリウスだよね。えー全然倍音飛んでこないし、大体ストラドにしてはキツい上に周波数上の方すっからかんなんだけど。
ライナーノートを見たら96/24の音源を一旦アナログにして、クロック44.1で再デジタル化して、DSDにしてあるとか書いてある。いや96から2.8224MHzビットストリームに直すまでデジタルのママできるでしょう。しかも44.1って、64倍にリクロックしてあるんだよね、まさか44.1で再サンプリングしたわけじゃないよね。。。
何たる残念。どっかで売ってこよ。
●バッハ先生
クラシックはどっちかてーとバロックの方が趣向にあうようで、じゃぁってんでバッハ先生に幾つか手を出したのだけど。
聴き始めはいいんよ。荘厳で幾何学的で。でも20分くらい聞いてるともういいかな、になっちゃう。まぁ、この辺、神に捧げる音楽で、20分位というとトランシーになってくるんだが(私見です)、そこまで行くとずれちゃう、のか。
今日は以上。はい次。
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