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2022年7月20日 (水)

別にええけど何作るねん

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パイオニアは前後不覚になってONKYO傘下に入り、その後共倒れしてシャープが救いの手を差し伸べたのですよ。その「ブランド」を冠した製品の販売権をTEACが担当すると。

なかなかのカオスぶりだが気にしてるのはそれで何作って売るねん、って話。音楽をスピーカーで聴きたいのは今やごく一部。映画もスピーカーに囲まれて2時間ガッツリ見たいほどの良質な作品なんて数えるほど。

前も書いたし自分もそうだが、「オーディオエンスージャスト」は既にクルマ一台分のコストを投じて自分の城を完成済みで、これ以上販路を拡大するには「スマホで充分」勢にスピーカーを買ってもらわなきゃならない。それは時間と場所を拘束しなおかつコストを要求する。「そこまでせんでもコンテンツは視聴できる」を越えて訴求できるか?

声優コンテンツは音質という視点では先鋭化の方向にあるが、それはスピーカに出すと言うより独り占めしたい/誰かに聞かれたくない・知られたくない成分を多分に含み、逆にイヤホンの方が相性が良い。

スピーカで聞きたいと思わせるにはスピーカ再生を体感してもらわんと始まらないのよ。それには応じた深みのあるコンテンツが欠かせない。音楽的に・音質的に。

羽生結弦のイヤホンが20万円以上のカスタム品というのは知られた話だが、スピーカLuminaⅠ+デノンのアンプ+iFi_AudioのDAコンバータで20万円のかなり質の高いシステム構築できる。そう、イヤホンオーディオってその辺の価格帯からコスパがスピーカオーディオと逆転する。

なのでやりようはあると思うのだが、マーケットはこれら全ブランドが縦横無尽に活躍できるほどの広さはもうない。製品群や価格帯で棲み分け、場合によっては潔く葬る決断も必要だろう。

卓上や室内のステージへ音楽を召喚する快感を、吹き抜ける風と共に音楽のある生活を。

最後のチャンスなのではないか?

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