#ハイレゾ USBケーブルで音質は変わるか?(1)
●冒頭の能書き
コンピュータ・ネットワーク上に存在するオーディオデータを、「デジタル→アナログコンバータ」に放り込むのに、パソコン用のデータ転送システムであるUSBケーブルを使うようになって久しい。元々オーディオとしてその役務は「同軸ケーブル」や「光ファイバー」(トスリンク)が担っていたが、ハイレゾ化でデータの量が増え、上記ケーブル類では手に負えなくなってきたのだ。そこでハイレゾがコンピュータ・ネットワーク環境あってこその音源であることも手伝い、オーディオ機器がUSBを備えるようになった。
(現下最も高音質の音源で22MB/sec。USBは480MB/secであるから充分余裕がある)
すると「オーディオ用USBケーブル」なるものが現れ、「使うと音が違う」と言われるようになった。言うまでもなくこれはコンピュータ畑の人々には「目が点」の現象・結果であり、今もって論争が絶えない。なぜなら、USBはデータをパケット……要するに小包に入れて送るようなものであり、データ欠落や変化が生じるとそもそもオーディオ信号に復調できないはずだからだ。
「かつてなく明瞭・自然なサウンドであると同時に、コードカンパニーが重んじる「心に響く音」も遺憾なく発揮。システムをさらにグレードアップされたい方はもちろん、現状の音に満足されている愛好家の皆様にも是非お試しいただきたいケーブルです。」
で。
土日鉄道社長室ではIOデータのオーディオ用NAS「Soundgenic」から、60センチ程度のUSBケーブルでデノンDCD-SX11に放り込むラインと、
パソコンから直接SX-11に放り込むラインとが存在する。
これはたまに前者のラインだと同期が取られず楽曲が再生されなかったり(無音)、NASがハングアップしたりするためだが、この「同期外れ」がケーブルのショボさにあるかも知れないと思ったのだ。で、理屈はさておき無理のない範囲で「オーディオ用」に設計されたケーブルに置き換えてみたのである。
●聞いてみての感想
1.PC→SX11
(20年前のプリンタ付属品ケーブル→オヤイデ電気「d+USB Type-C classB」)
音が太く、鮮度が高く、「しっかり感のある」音になる。
2.NAS→SX11
(ifi_Audio「nano_iDSD」付属品→ゾノトーン「Grandio USB-2.0」)
長さ60cmでは「違い」を聞き取るに至らず。また「同期外れ」はこれでも生じる。
「音質の違い」はどこから来るのでしょう。そして「同期外れ」はNAS直とPC経由で伝送方式・同期方式に違いがあるからと推定出来る。
その辺も含めて結果を説明できる理屈を以降考えて行く。ちなみに多分、内容の技術的難易度は当ブログ過去最高に高い。なぜなら「電線」という物理・電気工学の要素に加え、データ転送、デジタル信号の変調と復調、誤り訂正といったソフトウェア要素も加わるからだ。呪文で召喚くろすいんたーりーぶりーどそろもんこーど!
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