そりゃ「訓練」ですけどね
『訓練、訓練、地震発生』
わし「訓練地震発生!机の下に潜って下さい!」
この地で貴重な東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)ガチの体験者ということもあり、職場防災隊は頼まれてるし使命と思っている。
避難完了後、同じフロアの隣の課も含めて人数を確認して報告する。
「そちら何人です?」
「何人だっけ」
おいおい。そっちの上長ではあるのでナメとんかキサマ、と怒鳴りたいがこらえる。
「全員避難にしておいて」
「人数書かなきゃいかんのですよ」
たるんでるよなぁ。よく書くのだが、名古屋で「震度5以上」を観測した地震ってのは。
気象庁でデータベース化されてる範囲だと何と「昭和東南海地震」(1944)ただの1回なのだ。そこに震度7で5分間とか、その前に直下型がガンガン来るわけで、パニックになる未来しか見えない。だからこちとら大マジなのだが。
「23人にしておいて」
「はい」
南海トラフならね、緊急地震速報が飛んできてから、机の下に潜ればワンチャンあるでしょう。その後の土煙モウモウの暗闇で火事が起こらなければ。でも直下型だと身体浮き上がるほど下からド突きあげられる のですよ。
これもよく貼る奴。福井地震(1948)濃尾地震(1891)三河地震(1945)の震源域を並べてみると。同じライン上で「名古屋」はまだ動いてないのよ。
濃尾地震で起きた出来事を記録した紀念碑。
「嗚呼明治二十四年十月二十八日は如何なる凶日ぞや。轟然万雷の鳴響を発し巨大なる地震尾濃両国の平野に起り瞬時にして地裂け家倒れ為めに圧死負傷せし者本村に於いても幾十名の多きに至り実に言語に絶せし惨状を極めたりき」
私はこの碑に刻まれた後世に託した減災への思いを伝える責務を負っているのですよ。
とりま訓練を経た課題を抽出。
・名簿方式の場合、毎日何人いるか把握しその帳面を持ち歩かねばならず非現実的
・避難後の整列、点呼方法の整備。5人ずつ並ぶとか
・停電で土埃モウモウで真っ暗になり、落下、倒壊、ガラス散乱、火事もある状況の中で真剣に逃げ延びる方法
・この石碑のように近所の川の堤防が液状化して洪水が起きたらどうする?
防災本部に提言したらなんて答えるだろう。いや、考えなくちゃいかんのだが。
ゼロ災ヨシ。
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