子供の行動力
また、お子さんが一人で行動しているうちに亡くなる事案が起きてしまった。同じ親の端くれとしていたたまれない。
「見てたの?」と問う声がある「見てたのに」「まさか」という嘆きがある。
自分が「一度走った場所は覚え、つなぎ合わせてマッピングできる」要するに↑コレと同じ能力がある特異な子供であることは前に書いた。少なからず男の子はある程度この能力を持つ。男性得意と言われる客観視・空間把握力のたまものである。
(国土地理院の地図をキャプチャした上に加工。あくどい)
さてこれは小学校一年生のボクチャンの当時の行動範囲がどの程度だったか確認したものである。小学校は画面下武蔵野線の線路沿いにある。越谷の駅に出入りする東武電車を眺めに行ったし、4号線バイパス沿いのドブ川で友達とザリガニやライギョを探した。
1km位の距離サクッと動き回れるのだ。今回の事案や、先のキャンプ場の遭難も「小さな子が一人でそんな遠くへ」と驚く声を聞いたが、小学1年生で1kmなんざ全然遠くないのだ。自転車で5分もありゃ1kmである。そしてそれは逆に、一旦見失うと、一旦迷子になると、捜索すべき範囲が広大になることを示唆する。
「行ったことのないあそこへ行ってみよう」
は、子供心に誰もが抱く冒険心である。この地図下方(南方)へ更に1km進むと、新越谷の隣の駅「蒲生」(がもう)がある。そこまで行ったり、越谷貨物ターミナルの「端っこ」を見てみようと、現在のレイクタウンのあたりまで行ったことがある。「親の目の届く範囲で」正直、ムリであろう。飛び回る子なのか、応じて空間把握力があるのか、行ったきりの鉄砲玉なのか、幼い頃からの遊びを通じて確認しておき、適切な躾や、迷ったときの目印を教える(線路に沿って歩け)、連絡先の分かる物を常時携帯、などの措置が必要、とこうなる。
そして犯罪者は引きも切らない。
「怖い人さらいがいるから、ゼッタイにひとりぼっちはだめ」
抑止力の高い言葉はこれくらいか。
せめて安らかな眠りを。そしてこれ以上、同じ事案が起きませぬよう。
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