星空へのアウトリーチ
母親から電話。
「流星群が午前3時頃って……」
「あー、オリオン群ねぇ」
煽るサイトは多いのだが、
・そもそもそんなに多く飛ばない
・そもそも明るい流星は少ない
・そもそも寒い
実家のある八王子はオリオンのこめかみに輝くメイサを明確に目視することができ、4等星まで見える空ではある。が、そういう群であるから、暗いのが多いと「見える流星」は大幅に減る。
「1時間頑張って1個見えりゃ御の字……そんな感じだよ」
もっと飛ぶだろうって?80のばーさんに寝転んで「やぶにらみ」で見るなんてできるかい。
「そんだけなの?」
「眠れないとか、ネコが外に出せと文句言ったとか、何らか夜明け前に外を見るタイミングがあって、見えたらラッキー」
むしろ外でぼーっと見てると風邪引くリスクの方が高い。
「星空への憧れ」は誰もが抱く時期があって、その時この手のイベントがあり、勇んで見に行って期待外れに終わると「なーんだ」になって星空自体に興味をなくす……実はままある。なので「そういうもの」なら「そういうもんだ」と正しく伝えた方が絶対に良い。
「来月8日月食だからそっち期待して」
「わかった」
さて先月来、陽が傾くとピカピカ光る一番星がある。「木星」であるが、果たして夕空に白くぽつんと輝くその姿を見て「あの星は何だろう」と考える人がどのくらいいるだろうか。それ以前にスマホ見ていて星空なんか見ないかも知れないが。
天文系のアカウントの中の人と会話していると、「望遠鏡向けてると興味ありげに近づいてくる人はよくある。見せて説明すると感心してくれるが、それで終わってしまう」実に多いようだ。何のこたぁねぇ、音楽を聞く人は沢山いてもオーディオに興味を持つ人は一握りと同じ構図だ。100まんえんのセット?あーそうすごいね、である。土星や月のクレーター、アンドロメダの渦うずとか「教科書で見たモノを実際に自分の目で見る」とエモいのだが、すごいね、止まりなのだ。アンドロメダなんか220万年前同銀河を出発した光が今まさに自分の網膜に届いている……のであるが、この赤文字にすごいね止まりですか、それともロマンを感じますか。
ちなみに、その木星も双眼鏡を覗くだけでガリレオが発見し地動説のヒントとした「四大衛星」を従えた姿を見ることができる。同じ手のひらに収まるこちらは7.8億キロ彼方の出来事(左下よりカリスト、エウロパ、木星本体、ガニメデ)。
まぁええわ。上記次の月食はその赤い月に天王星が隠される(天王星食)という現象を伴う。
望遠鏡出して道行く人片っ端からとっ捕まえて見せたろw
2014年10月の月食と天王星(矢印)。
★写真は全部自前
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