喪中はがきに見る様々な終焉
まぁ、それ自体終焉のお知らせなのだが。
多くの場合「紙媒体による通知」は手書きに代表される手作り感に存在意義を見い出す。
が、面倒くさくなって本年主題の作成に当たっては住所データベースを作成して表も裏も業者に投げてしまった。ゲゲゲゲ印刷されて送られてくる。コスト?プリンターの全色入りインクセットより安いよ(キャノンとエプソンは反省しる)。
すなわち「紙であり、強制的にポスティングされる(メアドのように見に行かないと判らないものではない)」以上の価値を失った。それは、紙媒体による通知である意義があろうか?自分自身は字の汚さがコンプレックスだからこの流れは歓迎なのだが。
「人の手が加わったぬくもり」とかよく言う。工芸品に多いが、蒸気機関車の運転やヘタするとレコードの再生作業なんかにも使う。3Dプリンタや加工機の学習機能が「手作りの質感」に追いつきつつある。ただ動くキカイに関しては画面スリスリで事足りる時代の住人にとって、複雑な機構が人の手によって動く……エネルギの委譲と拡大がエモく感ぜられるのであろうことはちょくちょく書いている通り。裏返して今後の人類は「エモい瞬間」をドンドン失って行く可能性があることを示唆する。何でもヌルサク……それは心動かすリアクションを生み出さず、進歩を阻害するのではないか。
AIが人智を超えるのと同様、機械が機械を制御して人の手を離れて行く。
「アンティキティラ島の機械」X線画像からの復元CG。2200年前。
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