しわ寄せ
(記事本体)
いかんでしょこれ。
とりわけ運輸・ロジスティクス……トラックやバスの運転士さんに過労を主因子とする疾患が多いのは周知の通りである。図を一つ引用する。
諸悪の根源は├∃夕が始めた「ジャストインタイム」であることは論を俟たないであろう(あーあ書いちゃった)。在庫は持たない、作るタイミングで届けてくれ……わんこそばみたいなモノだ。都度都度輸送になるし、「遅れ」は許されないから早めに着いて待つしかない。工場は普通「朝」から始まりますわね。朝に荷物を届けるためにはいつ走りますか?ちなみにこれやると製造現場に在庫がないので、昨今顕著な材料不足などが発生すると途端に製造不能に陥る。多リスクで只管忙しいだけで誰も得しない。でも、誰もやめようとしない。
「工場は『作る』以外にリソースを割きたくない。使用待ちの部品や出荷待ちの製品在庫を置くためにスペースを割くなど無駄だ」
分かるがそのために命削られる事態に繋がるのは放置していて良いのか。
「トラックは『運ぶ』以外にリソースを割きたくない。時間待ちや積み下ろし作業とその準備片付けなど無駄だ」
なぜここを考えないのか。
電子回路のコンデンサという奴は、その後ろで使用する電流の増減に備えてある程度蓄電しておくために使う。その電子回路を作る部品をためておく場所は作るなという。要するに理に叶っていないのである。
届いてから作るか、届いたところから作る、順序は問わない、みたいなブレイクスルーが必要であろう。長距離の大量輸送は鉄道にシフトするのも大いに推奨されるべきだ。1200tからの荷物を機関士ひとりで動かすことができる。日本の鉄道だから定時性は高い。もちろん、同じ地域で異業種相乗りする手もあるだろう。部品メーカと完成品メーカを近接させ、その間の輸送を削減することも有効だろう。
「届ける」だけで人が死ぬ目にあうとかやってられない。
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