値上げのげに恐ろしき
去年出てれば残価設定で乗り換える予定であったウォークマン「ZX」の新型がようやく登場した。507の後継で707。但しお値段507の88000円に対し王台を突破し104500円。まぁ、電気製品は「樹脂と金属と石(半導体シリコン)」で出来ていて、昨今どれもこれも値上がりしていて仕方が亡いんだろうけど、王台はねぇ。
および。
これも先代機がウチにいる。
「10まんえんのCDプレーヤ」であって、一般に家族会議で却下される。
……はい?え?「倍!?」家族会議で打首獄門じゃねぇか。
「基本仕様やスペックはDCD-1600NEをベースにしており、音質に関わる箇所のパーツ変更は80箇所、全体では160箇所以上に及んだそうだ。」
うーん。
「デノンによれば、廃番、つまり後継機種は作られなかった可能性もあったという。それは、世界的に音楽の“パッケージメディアから配信へ”という市場の変化が起こり、CD/SACDプレーヤーの需要が減少しているため。」
まぁね。でも「倍」に見合った向上はあるのかな。雑誌のレビューはみんな最高評価にはなるんだろうけど。
音楽は「聞けりゃいい」の裾野が富士山のように広く、「音質」を求める向きは槍ヶ岳のように鋭いが細いのよ。それが為に設計と製造に掛けられる手間は今後更にコストを要求して行く。特に電源の基幹デバイスである「トランス」と「コンデンサ」は、物質の特性だけで性能が決まる「原理だけの機械」と言って過言ではなく、手のひらデバイスの求める「小さく沢山」とは真逆の方向であるから、「多くの原材料を使うくせに成果物としては1個」に成り果てるわけ。製造システムも共通に使えず、職人技と精度が求められる。。。
使えば確実に「別次元」なのだけれど、スピーカに対峙させるモチベーションとコストの壁が大きいわ。天体望遠鏡みたいに道行く人テキトーにとっ捕まえて見せつけるってわけにも行かないし。
「Adoちゃんお好きですか?僕のウォークマンで聞いてみます?」←今以上の不審者になってどーする
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