長考案件・ジェンダー問題その1
●冒頭の能書き
要するに「めんどくせ」ネタを腰を据えて扱おうという腹づもりなシリーズ。なお、絶対に反論が出てくる話ばかりで落とし所はそもそもないので、読んでるアナタがムカついても受け入れないし、受け入れなくていい。
■そもそもジェンダーって?
「社会・文化が作り出す性別」だそうな。「ジェンダーレス」はこの作り出された性別に影響されず(あっても束縛されない)能力を発揮できることで、「ジェンダーフリー」はこの作り出された性別を受けることなく(あってはならない)能力を発揮すること、である。こう書く分には、万人に否定される内容はないだろう。
さてでは固定化された「ジェンダー」とはなんぞやと問われた時、その答えは昔話の王子様とお姫様に集約できる。勇敢でカッコイイ王子様と従順で美しいお姫様である。各々性別のあるべき姿のカリカチュアライズそのものではないか。
■なぜ、そうなった。
いきなり暴論だが「その方が都合が良いからそこに落ち着いた」のである。人類は生命体としては「ひ弱」で、サーベルタイガーにかじられた骨など出土している。これに「でかい脳みそのもたらす知恵と数の暴力」で対抗し、狩猟採集を行って版図を広げてきた。ひ弱さの最たるものは赤ん坊で、自活できず、基本的に母親がつきっきりを要求する。一族郎党が同じ穴に住まい、体力のある者が外へ出て行って食い物を集め、母親は子供のそばにいて、他の子供や老人はそれをサポートしていたのである。栄養、衛生知識とも乏しく病気やケガですぐ死ぬ人類は、文字通り「子宝」を手厚く大事に育てることでこれに抗い、子宝を宿す女という存在は生物学的メス以上の尊い存在であった。だから女神様に祭り上げられたのである。元始、女性は太陽であった。
そしてこのことは、この元始システムに都合の良い性別のあり方を生じさせた。すなわちジェンダーである。男は強く、女は優しく、そして生き残るに有利なこれら条件をそれぞれ求め、地位や対価を得る手段としても用いるようになった。
(つづく)
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