フクイチの処理水
「風評被害が避けられない」
左派系(右よりはないんじゃないか?)メディアは主題のネタで二言目にはこれを言う。
ばーか。
放射線関係は理屈が物を言うのでメディアのすべきは理屈の丁寧な説明・解説では無いのか?東電や政府の批判を書く前に「正しいこと」書くべきじゃ無いのか?「正義」ではなく「理論」だ。政治的偏向や世論形成をからめることではあるまい。
トリチウムは宇宙放射線が酸素や窒素に衝突することで発生し、酸素と結びついて水になる。水の分子は「H2O」と表記されることをご存じと思うが、この中の水素(H)がトリチウムに置き換わって「トリチウム水」になる。海水1リットル中に1ベクレル。人体中の水は数十ベクレル。
放射性物質であるから放射線を発して別の物質に変わる。「ベータ崩壊を起こしてヘリウム3に変わる」。ベータ崩壊で飛び出す放射線は電子ビームで、細胞を構成する分子にぶち当たってこれを壊して回り、しかしそのうち勢いを失って止まる。あちこちぶつかって仕舞いに止まる暴走車でも想像してくれれば良い。暴走距離は「数ミリ」である。ここで「壊され」るとヤバいのはDNAだが、少なくも数ミリどころか人体ぶち抜くレントゲンで浴びて良い放射線量(1ミリシーベルト/年)に対し、「飲み水由来」は0.1ミリシーベルト/年である。つまり、そのくらいでは何も起きない。
処理水放出でどのくらいのトリチウムが供給されるのか。1リットル当たり1500ベクレルで、年に22兆ベクレルというから147億リットル。冒頭書いた宇宙放射線で作られるトリチウムが5京7000兆~28京6000兆。宇宙線供給量の実に0.0077%相当を福島から放出!
147億リットルはどう考えようか。海水全量140京トン。1トン=1000リットルだから14垓(がい)リットル。全海水量の0.00000105%が自然水の1500倍のトリチウムに汚染されている。うわー大変だ。
処理水を飲んだとしよう。トリチウムを水経由で10000ベクレル飲んだ時、身体が受ける被曝量は0.00019ミリシーベルトである。1リットル当たり1500ベクレルであるから、1リットル当たり0.0000285ミリシーベルト被曝する。健康診断の胸部レントゲンが1回0.05ミリシーベルトである。レントゲン200回、処理水3万5千リットルが年間上限、こうなる。1日96リットル以上飲まなければ良い。なお、実際には水として飲んだトリチウムは1~2週間でオシッコとして出て行き、細胞組織中に取り込まれたものは6週間ほどで出て行く。トリチウムがずっと体内にとどまった場合、先の「暴走」活動が半分になるまで12年だが、実際には2週間ごとに半減して行き、1500ベクレルの放射線量は3ヶ月後には23ベクレル……すなわち「普通に水飲んでる時」と同等まで減少する。
特別な何かが起こるように思うかい?え?どうせ都合のいい捏造だろって?それじゃ議論にならないわ。勝手に反対してろ。
処理水そのまま飲料水水準に浄化処理してペットボトルに詰めて売れや。飲むわw
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