ポタフェス2023名古屋
●冒頭の能書き
ポタフェス=ポータブル・オーディオ・フェスティバル。まぁみんなで寄ってたかってイヤホンヘッドホンを聞きまくるイベントであるから、コロナ禍は中止中止でじっと我慢の日々。久々名古屋で開催。
個人的には「出張行の長時間移動に向いたヘッドホン」探しが目的だが、今回は娘(JD)が参戦。娘はウォークマンZX507を持たせてあり、イヤホンとしてはXBA-300を。家用としては耳への負担を考えてテクニカの安価なオープンエア型を与えてあるが。
・カナル型はうっとうしい
・ヘッドホンは重い
・ワイヤレスが良いが、左右独立TWSは落としそうで怖い
とのこと。となるとネックバンド式のワイヤレスになるのだが。いいのあるかな?
●先に自分の目的の方を
デノンAH-D7200。音源はソニーNW-WM1AM2。3.5mm-6.3mmアダプタを介して再生。
スッキリした鳴り方だが密度感足らないとも言える。音質自体は悪くないが没入感は得られにくいかな。良好なピラミッドバランスとでも書くか。困るのはジュリアナ東京ぎゃんぎゃん鳴らしているのに隣の人の声が聞こえると言うこと。新幹線で聞いてたら周囲に漏れるわ。
ソニーMDR-Z7M2。44バランスにズボッ。大型機ならではの迫力がある反面、高級()ウォークマンさん1AM2ではこいつを御し切れていない。すなわちアンプのパワー不足。「いやいいんだけど、もう少しこう……出るだろ」みたいな。ソニー的にはZ7M2と1AM2は「おすすめの組み合わせ」としてあるが。音漏れは少し。ちなみに我が家で最も高性能なヘッドホン駆動回路を持っているのはアキュフェーズE-470だったりする。こいつ「プリメイン」だが、ヘッドホンアンプは意外やマニアックで左右独立の差動である。MDR-A1,CD900ST,M1ST,WH-1000XM5いずれも柔道の寝技のごとく組み敷いてねじ伏せてあきらめさせたように鳴らす。その高速応答と制動力と比較しちゃうとね。アナログのポタアン積んで2段弁当?バランス駆動が台無しじゃん。
てなわけでステータスは結論なしの「待機」。なお改めてXM5を聞き込んでみると、低域の迫力は感じる反面、細部が汚れる。ピアノとか再生すると「馬脚を現す」。まぁXM5はヒコーキみたいなノイキャン必須環境での使用が目的で「聞き込む」ことはないからイイんだけどサ。
●娘さんの場合
ネックバンド。こういう奴なのだが、最近のこの手の奴は耳を塞がず聞きたい用途……ジョギング等向けとして骨伝導タイプの発音体が主体になっている。「骨で聞くんだ」と説明したら「へー面白い」と。
聞いて回る。フォーカルポイント、AVIOT、JBL、ソニー。
娘さんの感想だと、フォーカルよりAVIOTが好感。更にAVIOTでは高価なBA+ダイナミックのハイブリッドよりも、ダイナミック一発シリコンフォームの機体の方が「音がフィットする」とのこと。
が。
ソニーの新製品「Float Run」
「あ、これいい。これ最高」
あー。
こう使う。この記事読んでる諸氏は「ニアフィールドリスニング」という言葉と形態を想像できると思うが、それを突き詰めて耳直近に16mmのスピーカーシステムを設置したのがこれだ。発音体と外耳道の間に空間があるので盛大に音漏れしそうなイメージだが、密着満員電車でもない限りそうでもない。そもそも小さいから発音体-外耳道間で「広がる範囲」には限界があるし、耳障りな高音域は指向性が高いので外耳道に突っ込んで行く成分が多い。皮膚表面で反射する音波なんてたかが知れている。まぁ、構造から想像するほどは「音漏れ感」はない。こうなる。で、
こうなるw
まぁ、ヘッドセットにもなるので、スマホやパソコンでの遠隔授業でも有効に使えるだろ。
イヤホン・ヘッドホンは基本「相性」です。人が良いと言うキカイが自分に良いとは限りません。「高音質と定評があるから」「高価なんだから」とか言い聞かせて苦痛を我慢するより、没入・リラックスできる音を聞きまくって探した方が幸せです。「音」を「楽しむ」のが「音楽」ですから。
以上
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