個人個人の問題ではなく
有名な双子タレントのひとりが認知症、追ってもう一人も認知症となり、行方不明の後、施設に収容……というニュースがあったが。
その際「万引き常習」で捕まったのがきっかけという。
これね、「欲しいから持って行く」んでやんすよ。善悪超越して、本当にただそれだけ。ウチも園芸用品をすっこ抜かれたことがあるが、防犯カメラに写っていたのは「あらいいわね」とばかり路傍の花を引き抜くがごとく持って行く“犯人”の姿。
人格崩壊系の症状が出た場合、行動に制限がかかる場所で対応しないとどうにもならない。人権がとか冷徹な対応がとか筋違いの物言いである。財産と命を守るためどうしようもないのだ。
「酔っ払ってると酔ってることに気づかない」とは良く言われるが、こちらも然り。自分が病気であると認知できないのだよ。だからなぜ咎められているのか理解できない。本人は「常識」に従って行動しているだけなのだから。
これは今後増えて行く。昭和の前半まで60歳なんか「老人」で80まで生きてる方が珍しかったわけだが、今後「老人」に見える年齢は上昇して行く。応じて今までなら「死んじゃうので」発現しなかった症状や現象が加齢に伴い生じる確率が上がることになる。こう書いてるオイラ自身も20~30年したらどうなっているやら。
応じて薬や、何らかVRを駆使した仮想的なQOL向上策(要は幻で満足させる)は出てくるだろうが、今まさにそこに向かおうとしている世代には間に合わないだろう。遠くない未来、家族や介護の手に余る事態の到来を憂える。
動ける限りは健やかに。そして旅立ちは穏やかに。医療とITがすべきことと出来ることはまだ沢山ある。
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