日本海中部地震より40年
地学に興味を持ち始めて初めて遭遇した大きな地震であった。学校から帰ると大津波警報が出ていて「大津波」という文字に震えた。
当時地震を検知してから津波警報が出るまで14分も掛かっており、津波の襲来(10分後)に間に合わなかった。「地震だ津波」の常識も浸透されておらず(忘れられており)、釣り人や、痛ましいところでは遠足中の小学生が津波に襲われた。現在の津波警報は3分くらいで出るが、これはこのときの経験に基づく改善の結果である。
テレビ時代の災害であり、津波の教訓を大いに広めた地震であるが、それ以外の被害と教訓も拾っておきたい。この地震では「ため池の堤防が決壊」という事象が起きている。揺れそのものや液状化によって堤防が壊れ、中の水があふれるわけだ。海も川もないのに水害に見舞われるわけである。時々貼ってるナゴヤドーム(バンテリンドーム)近くの「大幸八幡社」の石碑にも、濃尾地震の際近くの川の堤防が破れた旨の記述がある。お住まいの地域で過去に起こった被害地震を調べることはもちろんだが、「その後、今までに」行われた改変・改良が新たな被害に繋がる可能性もある。よその災害を学習することは決して無駄ではないし、それで一人でも助かるならば、犠牲になった方々へ少しでも報いるものだ。
我々は「情報」がインフラになった時代に生きている。ならば情報から再発防止を図ろうではないか。
あの日犠牲になった御霊に祈りを。
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