とりあえず
義父には「家庭用ナースコール」を持たせてある。ボタンを押すとチャイムが鳴る。
午前5時にトイレに起きてヘルプが来、妻が付き添ったのだが、朝食は普通にテーブルに座ってらした。そこから立つ際少しお手伝いしたが、昼ご飯は呼べばベッドから立てる状態となり、シェーバーで髭を剃ってお三時にはおやつを食べる余裕も。
入院等環境激変で見当識障害(ここどこあんただれ)が出た場合、極力日常に戻して落ち着かせと言われる。いつものベッドによく読む雑誌とラジオで寝落ち。
「親が子供殺す事件ばっかだなぁ」
「そうですねー。酷い事件が立て続けに起きてます」
それはラジオニュースが正しくインプットされている証左。ちなみに日曜日に施設のケアマネさんが来てくれたことは覚えていないそう。
「今日は24日か?」
「ええ、相撲終わりましたよ」
腕時計の日付、カレンダー、新聞の見出し、何度も確かめる。それはタイムトラベラーである。入院中の記憶があまりないとか。麻酔の効果か、その余波で認知症の「悪いモード」が惹起されたか。術後譫妄、あるいはそれを含む広義の「術後認知機能障害」と呼ばれる症例とは違う気がする。
明日は通所施設の復帰訓練を兼ねてお風呂を使わせてもらう予定。昼前にお迎えに来てもらい、入浴して施設の皆さんと食事して帰宅。シエスタを挟むのかな?在宅なので対応はどうにでもなるわ。まぁ、少しずつ。
サムネ対策でカニさん。
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