「がん」との共存
「癌」「Cancer」ですぁね。義父が抱えている。良くない出血を見たので病院へ行ったところ、再発しており再来週手術、と。まぁ「進行はゆっくりだが再発しやすいので時々診せて」とは言われていた。ただ、骨折などもあり、しばらく診察を受けていなかった。
癌というと不治の病の代表のように言われるが、現在は「治す」のではなく、手術や薬でのらりくらりと「死ぬまで付き合う」スタイルが増えたように思われる。一方で寿命自体は確実に伸びており、細胞のコピーミスに起因する癌そのものの発生は増えている。二人に一人が癌になる。宜なるかな。
義父のそれは男の宿命と言っても良いもので、裏返して「のらりくらり」の典型だ。戦前生まれで応じた年齢。ムリせず、かといって放っておく必然もなく、のらりくらりと共存するのが適切な選択と判るであろう。
問題はレビー小体型ではあるが認知症であること。大きなストレスやドラスティックな変化は急変のトリガーになりやすい。
ちなみにこのタイプは筋力、応じて運動能力が低下して行く。足がなかなか持ち上がらず、数センチの段差ですら躓く可能性がある。「転ばないでくださいね」と脅されて(?)いる状態。ただ実際問題転んでしまうと骨折しやすく、そうなると寝込むので筋力が落ちて……という状況に陥る。
気晴らしのデイサービス……が、誰かの目があるという安心状態の確保に変わった。応じて、家の内外でも誰かの見守りが欠かせない。
「共に住まう」を選択した本領を発揮する時が来た。
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