木で出来た枕木の行方
(名鉄瀬戸線)
枕「木」の名の通り元来木製である。英語ではsleeperまたはcrosstieとも。日本語の枕木は前者由来と言えよう。後者は「繋ぐ」を意味するtie(音楽でタイとスラーって習ったでしょ)と交差を意味するCROSSの合成語。
さてこのところ「木の枕木」を使った路線で脱線事故が相次いだ。まぁ「犬釘」という楔が打ち込まれた状態で木目に沿って力が加わるので、いつかは壊れる。影響ない範囲で交換するか、「コンクリートの枕木」に交換するしかない。なお、コンクリート製が常識の昨今、「枕木」という漢字は機能が実体と乖離していることから「マクラギ」とカタカナ表記にすることが増えてきた。コンクリート製はプレストレスト・コンクリートを採用していることから、PCマクラギと略称される。それはさておき。
PC化は理想だが当然カネが掛かるので、木で問題なければ木のママ運用しちゃうというのが実態であろう。特に「しなの」みたいな三セクや、弘南は弘前でもうすぐ100年という会社だが、ここ数年のコロナ客離れは経営状態を引っ張っている。
「手を付けたいが無い袖は振れない」が実態ではないのか。
PC構造物は50円/kgとからしいので、マクラギ1本160kgくらいだと8000円。閑散線区では1.2m間隔で配置してもよいので、例えば弘南大鰐線の場合路線長14キロからざっくり12000本(すれ違い出来る駅など当然もっと必要だがざっくり)。9600万円。
マクラギの費用だけね。レールとの締結蔵置等諸費用工事費別。
クラファンやったら?マクラギ1本1万円とか妥当じゃないのか。事故の回復費用よりは安いと思うが。
比して同情余地なしなのがこっち。いや根本的にマズいんちゃう、ヒガシは。
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