大丈夫かドラゴンズ
「東京出身名古屋在住阪神ファンです」
取引先との会食でこう言うと笑いが取れる。さておき、阪神ファンの故はひところ「あまりに弱かった」からである。弱すぎると応援したくなる。
時を経て特に今年は他チームの状況について高みの見物に近いが、地元ドラゴンズの状況はあまりに酷い。SNSに3つのS(Seiji,Syukyou,Sports)は禁物と言うが、マネジメント、メンタルヘルスの点からチト苦言を呈したい。
2023年8月25日。我らがタイガース、そしてドラゴンズと対戦していたDeNAは共に有利に試合を進め、双方とも8回裏の時点で8-1,8-2というスコアであった。楽勝(必敗)ムード。ポケモンGOに出かけて帰ってくると目が点になった。
なんだこれは。
この日1軍登録され初登板の近藤投手が10点取られている。2アウトのあと、10人連続でアウトが取れず、この回が終わるまでに62球を要した。ピッチャーの「打たれにくさ」を示す指標に防御率という数値があるが、超一流選手で1~2点台に対し、彼はこの投球で「72」(キャプチャ画面はその途中なので108になっている)になってしまった。
プロ野球の1軍と2軍の実力差は相当なモノで、1軍でボコられるというのはままある。しかしここまで「放置」しておくというのはどうだろう。聞けば他の選手が声を掛けに行くとか殆ど無かったとか。監督の見解はと言うと。
「最後、近藤には気の毒だったが勝ちパターン(の投手)しか残ってなかったので。」 (日刊スポーツ)
つまり、「交代させようにも、勝ちが見込める時の投手しかいないので、代えなかった」
ほーん。
ここ1週間彼らの出番はなかったんじゃないですかねぇ。
カネ払って球場まで見に来ているお客さんには失礼な話だが、勝ちが見込めない時に後腐れ無くその試合を店じまいすること、そのための投手を「敗戦処理」と呼ぶ。主役を引っ込めて先に休ませたり、多分彼が本来そうだったのだろうが新人に実践機会を積ませたり、しばらく投げてない投手(その勝ちパターンの連中)に調整をかねて投げさせる、などがある。
だがそう、彼は敗戦処理に失敗した。
失点を重ねているのに交代させてもらえずまるで晒し者のように投げさせられる、という例は過去にもある。いま大リーグで相手にぶつけながらもどうにか阪神時代よりはまだ良い結果を重ねている藤浪がそうだし。
巨人にいた斎藤雅樹投手なんかも似たような経験をしている。
だ が 。
そんなことしたって身体的にも心理的にも良い影響はカケラもなく、無駄に消耗して深いトラウマとして刻まれるだけなのは論を俟たないであろう。昨今野球はデータとスポーツ医学の分析に基づく進化が進められており、「150キロの球を投げるフォーム」なんかも確立している。とっとと終わらせて疲れを取り、反省点をまとめてフィードバックした方がよほど本人にもチームのためにも良い。こんなのは文字通りの無駄である。やらしいのは監督の立浪がオイラの1歳年上に過ぎないと言うことだ。アホかお前この時代に何考えとんねんという感想しか出てこない。あまつさえは米食禁止令を出したとか。栄養バランス取れてれば「白いご飯を頬張る幸せ」くらいあっても良いのでは?腹一杯飯食う多幸感とプロ選手に必要なカロリーを理解しとんかおんどりゃ。
ちなみにこの試合の相手ピッチャー、DeNAバウワー投手は、ヒーローインタビューでいの一番に近藤投手を心配し、「誰にでもあり得る。前を向き続けて」とコメントしている。なぁ立浪とドラゴンスの選手各位よ。ええんかそれで。
明るい話題で締めておく。大島選手2000安打おめでとう。
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