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2023年9月16日 (土)

【ハイレゾ音源再生】THE ALFEE High-Resolution

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●冒頭の能書き

アルフィー・THE ALFEE。昭和50年代をメインとするフォーク・ポップバンドである。ベストテン番組にランクインした「メリーアン」で大ブレイクし、自分も含めてそこからという人も多かろう。ただ、実態として「そこまで」(=振るわなかった時代)が長く、前後でファン層・好みの差違が大きい。ちなみに恋愛が主体だが男の寂寥・哀愁・時に独りよがりを首題に置くものが多く、また、アルバムごとに曲想が変わることも多いことから、「これはいいけどこれはちょっと」という、推しのライン変動が大きい傾向を感じる。妻が追っかけだったそうだが「特にコレが、という曲はなかったりして」とのこと。2024年でデビュー50年という長い旅路を往くが、このほど「全曲」ハイレゾリューション・リマスターでダウンロード発売されたので手を出してみた。

「THE ALFEEが1979年から1996年にかけてポニーキャニオンからリリースした全16枚のオリジナルアルバムのアナログマスターを、96kHz/24bitのハイレゾクオリティでデジタイズし、英国名門 Abbey Road Studiosにて最先端デジタル・リマスタリングを施した。」

とのこと。半世紀近く前の録音に現代的なクオリティを求めるつもりはないが、当時はレコードの弱点だった低音を控えめ(※)にしていたはずで、ハイレゾファイル=コンピュータで再生であるから、それは考えなくていいので、「本来こうしたかったバランス」でミキシングされていることを期待する。結果は如何に。なお、買い込んだ楽曲は全く自分の好みでピックアップして下表の如し。中から幾つか紹介。フォーマットは全て96/24。機材はNASよりUSB直でデノンDCD-SX11。バランス接続でアンプがアキュフェーズE-470。バイワイヤリング接続でスピーカTAD ME-1。

※レコードは針先が振動して発電し、音楽信号を拾うが、低音が大きすぎるとその音圧で針が動いてしまい、それがさらにスピーカーから音になって……というハウリング現象を起こす。このため、一般にレコード用の楽曲は低音を控えめにしてある。

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●メリーアン

一番多く聞いた奴から。物語性のあるリリック大好き。冒頭、位相差・サラウンド感のあるギターに包まれる。ヴォーカル・コーラスはセンターに小さく定位し小気味よさ、歯切れの良さを感じさせる。ハイレゾリミックスは無理矢理高域を伸ばした作りが多いが、メインがギターとドラムスで、高域はシンセサイザであるせいか、そうした無理矢理感はない、ただ、過去に出たベスト盤CD等に比べてキラキラしている。間奏のギターは希望と寂しさがない交ぜになった空間醸成がされていて切なくて良き。

●Arcadia

イントロ地響き入っているが出るか?これ。レコード時代には困難だっただろう音域と音圧だ。全体にロックテイストだが後のテクノ的な中毒性の高いノリを伴う。ギターリフとプリミティブに打ち鳴らすドラムにヴォーカルが埋もれがちだが、TADは描き分けて寄越す。TADは。これはハイレゾなりに高い水準のシステムが必要。アンプのパワーメータがバッキバキ動く。熱いぜ。

●霧のソフィア

ヴォーカルにエフェクトが掛かっているので大きなホールで聞いているよう。「霧」感だと思うが。シンセのサウンドに包まれ、所々ギターの弦弾く音が耳元飛んでくる。CD盤に比べるとちょっと「拡張しすぎ」の部分あり。ギュッと締まっていていいと思うの。

●恋人達のペイヴメント

ピアノがデジタルピアノっぽく聞こえる。PCM(当時の)か。歌い上げるヴォーカルだが定位は奥目・遠目。♪木枯らしのペイヴメント~でコーラスと重なって盛り上がる。エフェクトの掛かった後半は聖なる光に包まれて歌を捧げているかのよう。

●孤独の美学

オルガン風の荘厳な立ち上がり。からの、ああ、古いロックの音だね。手前-奥行き方向にドラムスとギターヴォーカルと並ぶので重なり合う。バスドラムがかなり強調されてヴォーカルとかぶる。熱いんだけど痩せた音でHi-fiならぬLo-fi。ただ情熱一辺倒の曲なのでそれはそれで良い。ヴォーカルを分離して聞くには相当ヴォリュームを大きくする。そうやって聴く曲と感じる。

●別れの律動 (リズム)

ヴォーカルに強くフォーカスして高域張り上げた出来上がり。少し輪郭がびびるが切り刻むように解像するとメタルテープの切れ味を彷彿させる。元が昭和バランスだったとみられ、当時音源をお持ちの方にはややアンバランスに感じるかもしれない。

●STARSHIP -光を求めて-

妻はオイラがこの曲をチョイスしたのを首を傾げる。まぁ悲哀の多い楽曲群では異色かもね。さて本作は元に比べるとドカーンとスケール広げられた空間と音域でかっ飛んで行く。「大質量が大きなエネルギーを消費して超高速で飛んで行く」……それはこの曲の意図するところそのままなのでは?空と言うより「宇宙」を飛んで行く空間表現・速度表現に成功している。これはこっちのバージョンを取りたい。

●SWEAT&TEARS(remix)

高見沢ヴォーカル。カラオケで肩組んでギャーギャー歌うと盛り上がる楽曲。高域はタンバリン以外スカッと入ってないw。ドラムス叩く音がビシバシ決まっているので解像度は高い。要するに重心が低く地に足を付けて進んで行くような作りになっている。

●WIND OF TIME

こういう、弾くのとひっぱたくので構成された楽曲はTADの大好物。研ぎ澄まされたナイフエッジのように解像してハイスピードでたたき付けてくる。一点突破!という言葉がよく似合う仕上がり。イヤホン・ヘッドホンでは音量大きめでぶち込んでみたまい。没入感比類無きこと約束する。

●シンデレラは眠れない

昭和ポップの王道。ちょっとエフェクト掛けすぎかな。もう少し乾いてて良かったんだけど。ギターが前で奥にヴォーカル。律動に導かれてるみたいな。ピックが弦を擦るキュイッって音が高い周波数成分を持っているようで時々耳元飛んでくる。

■まとめ

70年代前半からCD全盛の80年代後半にかけて作られており、初期の楽曲は流石に古い。ハイレゾに合わせて拡張しようにも元々入っていない音は出せない。ただ、だからってあまりこう高音をギラギラさせるようなことはしておらず「バランス悪い」と感じる曲は少ない(無いではない)。音像は基本的に中央に集まり、正直「バカでかい」音で鳴らしてこそヴォーカルが分離できる。それは部屋をライブ会場にしろということだろう。まぁ楚々と鳴らすと女々しくなるのでそれでいいかもしれない。
周波数・音量バランスは書いた通りだが、古い音源に多い「ノイズっぽさ」は感じなかった。ギターとドラムスがメインでノイズの餌食になりやすい高周波成分が少ない所為はあろうが、蘇る当時の新鮮さとでも書けるか。スッキリしており上手にソフィスティケートされている印象。レコードに針を下ろすのもいいけど、タッチパネルの楽曲リストをタップするTHE ALFEEもまた乙なモノとしておく。
すり切れることのないあの歌を手のひらにぜひ。

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