命日
義母の七回忌である。ただ、法要などのイベントはしていない。まぁ今度TOKYOへ出るからお好きだったお菓子でも買ってくるわ。
「眠れない」「あちこち痛い」といつも訴えていた。不定愁訴という奴だ。ただ、医者へ行くと「老化と言われた!」と憤慨してらした。「クスリも効かない!」
老化による痛みの多くは、例えば骨が痩せて先端が尖って神経に支障したり、筋力が低下して身体にゆがみが生じ、同様に神経に障って痛みが生じたりとかである。つまり「病気」ではないので「老化」と言わざるを得ず、薬で治るものでもない、となるわけだ。
そうなると運動をして滋養強壮系・漢方の出番であるのだが、自分の親ならさておき、義理の親にそこまで口を挟むのは「差し出がましい」であろう。ただ、お薬の管理状態を聞くことくらいは出来たかな?と少し後悔がある。Aが痛いとA病院、BがおかしいとB病院……で、それぞれ薬をもらってくるが、どうやらお薬手帳等による管理はされてなかったよう。となると、薬同士の相互作用・足の引っ張り合い・副作用等、ゴッチャ混ぜになっていた可能性は否定できない。ただ、ただ。
仮にそれを出来たとしても「スグ治る」類いのものではない。いわゆる痛み止めは「たまに使うからサッと効く」のであって、ずっと使うと効き目は落ちる。なので飲み始めて効き目の鈍化が出てくる前に生活と運動習慣の改善が必要……こうなるわけだ。が、義母は少し時間が空けば何らか家事をする、という人であったから、ちょっとウォーキングとか、習慣づくのは難儀であっただろう。
一方で大都会であるなら、この手の面倒を一手に見てくれる総合科やペインクリニックという外来があるので、症状はこうで薬はこうで……最適解が得られたかもしれない。なおここに格差の気づきがある。この手のセカンドオピニオンは「地域一番病院」がどーんと構える地方では「そこ以外にない」のでかえって難しい。いつものかかり付けでダメなら総合病院……他に選択肢はない。
「痛いけど、調子悪いけど、病気じゃないと言われる」
それを的確に判断し、最適な回答を得られる仕組み作りを。これから「そういう人」ばかりになる。
上高地より前穂高岳を望む。そういう状態だったので秘湯へお連れした際のスナップ。
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