「オーディオフェスタ名古屋行きよんちゃうんけ」
「上京するついでがあったのと、アキュフェーズの770をB&Wで聞いてみたかったんだよ」
以下、ダラダラと。
●共同電子エンジニアリング(Phasemation)
写真撮り忘れたからHiViさん貸してね(おいおい)
ソナス・ファベールのスピーカ「イル・クレモネーゼ」を新製品WE211パラレル・シングルの管球式モノラルパワーアンプMA-5000で鳴らす。
アンプさんはペアで1430まんえんなり。レコードを再生。瞬発力があるのでアナログ的丸みはない。ただスクラッチノイズはどうしようもない(総額2000まんえん級をこれで済ませる不幸者をお許しください)。
●アークジョイア
同じく(おいおい)
「DE BAER」のターンテーブル「Topas」にトーンアーム「ONYX」を使ったアナログ・システム(800まんえん)。スピーカーはこのTIASが初登場Estelon「AURA」(286まんえん)。弦が丸くてキツいのは録音の古さか。高級機の音だがずっと聴いてると疲れそう。こ~いうのレコードもいいけどもう少し新しいプレスで鳴らしてやれよ。
●ディナウディオ
パワードスピーカーが話題だがmoonのセパレートとアナログで。スピーカー自体はハキハキしてると思うんよ。ただ、音源が丸いわ。
●TAD
招待ハガキをもらったので景品に引き換え。シールとボールペンとGE1の写真を使ったカレンダー。わーい(本当か)
新製品「TAD-GE1」をReferenceシリーズのエレクトロニクスでゴリゴリ再生(1500まんえんくらい)。弦モノや「新世界」4楽章のトライアングルとか耳元刺さるように飛んでくるのは家と一緒。自分は好きだが嫌う人もあろう。「ピンクパンサーのテーマ」コントラバスぶるぶる。GE1はサイズの割りに空気動かす能力大きいと思うわ。底面バスレフだから下から空気を持ち上げる。ホーンセクションの表現には豊穣と円熟という言葉を使わせてもらおうか。「ブランデンブルク交響曲」、バッハの理詰め感、理系感をガチガチに解像する。「疲れる」という感想を否定はしない。そこでいきなりEDM(ゴアトランス)。こういうイベントで鳴らすのは珍しいけど何せ普段聞いてるからねぇ「低域から高域まで余すところなく含まれ、楽器じゃあり得ないトランジェントを持っているからシステムの性能を把握するには向いている」。で、TADはガチガチのバキバキに解像するがテクノは解析的に聞くもんじゃないと思うぞw
●エレクトリ
マジコMAGICO S3 Mk3 + PASS。開始時刻ギリギリに行ったらこの有様。なのでだいぶスポイルされている上で。カルメン=ゴメス。曲名失念。ワンポイント録音。思ったより丸い。あれ?楽器の質感と説明員おっしゃるがどうだろ。「砂っぽい」(1000まんえん超えるセットになんちゅうたとえじゃ)。増幅系が御し切れてないのか?
閑話休題:めし。これで1400円取られる。隣の東京ビルまで出て2000円のパスタ食った方が良かったかしら。
●JBL
人がサーッといねくなっだなぁ思ったらレビンソンで9900鳴らすデモが終わったのね。彼は後ろを向けられ再生機はL100 Classic MkⅡシリーズと合わせたキカイ類Classic Compo シリーズ。えーとね、30センチ砲を御せるキカイではないわ。手厚い音でなるほどJBLだがサ行発音は盛大にブッ刺さる。ドンシャリ極まる感。トランジェントが暴れるので音像フォーカスが定まり切らず定位が甘い。こう、ブルンブルン骨身に来る音がお好みなら、というところ。
●アキュフェーズ
FYNEちゃんのラッパが見えるが今日はDP-770とB&Wが聞きたくて来たの。DP770-C3900/前半A80後半P7500-801D4。
ピアノ綺麗だが「素材の音」がするわ。ケブラーほど目立たないけど。音色の向こうに「紗」のある感じが。ジェニファー=ウォーンズ「ハンター」。クリアでカチカチ。強靭なエレクトロニクスに引っ張られ押し込まれ付いて行く801。強いのでアキュフェーズ嫌いという人が嫌う部分。
ここでウィリアムス浩子氏がブースに寄り道。新作CDを献呈くださり演奏。クリスマスソングで、沈み込むベースとキラキラした鈴群が壮麗。
五明カレン『ピアソラ・トリロジー』より「タンゴの歴史」。かっ飛んでくるバイオリン(ストラド「Healy」)、弾けるシューズ、響くギター。音と音の渡りまで解像され申し分なし。でもこいつほぼこの目玉おやじ
(ミッドレンジ)で鳴ってるよな。
ダイアナ=パントン「イエスタデイ」のカバー。隅々まで出ていて「良いオーディオの音」。押し付けがましいと感じる人もあるかも。
アンプをP7500へ。
ジャズピアノ「シネマパラダイス」こっちの方が硬いというかB&Wの音じゃね?しこたまぶち込んで澱みなく音声変換て感じがするわ。御するより鳴らしとけ。深々とした高級機の鳴り方。
久石譲「もののけ姫」メドレー。グラモフォン。ロイヤル・フィル。ティンパニ、チェロ群、コーラス。少し混濁するが普通のCDかこれ。プラスの光り輝く吹け上がりはいかにもアキュフェーズ。大量の情報を崩れず押し付けてくる。
●ソナスファベール
ストラディバリG2アニバーサリー。アンプはブルメスターをバイアンプ接続。アナログはKLAUDiO「Magnezar」というレコード盤を外周から咥え込んでターンテーブルに強制的に貼り付けるすげぇ奴。予価6まんどる。リンダロンシュタット「What's New」。おお、時間軸しっかりしてるわ。イコライザーで補正されたテープの音ぜよ。高域がしっかり聞こえるのは振動による歪みが少ないからか。
CD、レイチェル=ポッジャー。バイオリン膨よかな響きの中から矢のように音が飛んでくる。これそれこそストラドでは?ストラドでストラド。弾くちゅーか飛ばす楽器だよなストラド。大型スピーカーは部屋の空気丸ごと動かしたろかいみたいなものが多いが、この子は面の振動を作って飛ばしてくる。生と艶。妖艶と言うか。CDで倍音切られた感出してくるわ。
バスレフの砲口は砂時計型で要するにノズルからぶっ放す。ウーハーは電流食わすので放熱フィン装備。
キース=ジャレット「マイソング」。アナログながらピアノは曇って聞こえる。トランペットは良いので板の劣化か。スクラッチ多い。CD的硬さがあるので賛否ありそう。
諏訪内晶子。シベリウス。CD小さい音は苦しいなあ。以降は真っ直ぐでトランジェントも良い。が、時間軸のカクカク感はあるかな。倍音が不足する分キツさになってる。ただゴシゴシ擦っても嫌な音にならないのはすごい。
●まとめ
「好きな人がいるのも分かる。嫌いな人がいるのも分かる」こうか。だからって「自分に刺さらないモノ」くさすのは良くないと思うわ。MAGICOは思ったほど……という感じだが人多すぎだよな。別の機会に聞き直したい。JBLはL100でエコシステム組むならキカイを何とかすること。
名古屋の時も書いたけど「デカい」システムは迫力はあるけどピンポイントで欲しいところがやや大きめになるわ。逆に言うとどっちが自分の求めるものか決めてスピーカを選ばないと不幸になる、と。
……しかしまぁ東京のイベントは人が多いわ。名古屋なら5分前にでもブースに入れば座れるけど、こっちは30分前にはいないと。それは応じて時間をロスるので「タイパ」は悪い。
当分、名古屋だけでいいかな。
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