エソテリックを知っているかい
オーディオメーカ。
「TEAC」(ティアック)の高級機専門の子会社が本体に吸収されますと。クルマに例えるとレクサスを別会社にしておいたけどトヨタが抱えますみたいな(これは例えですよ)。
製品はこんな感じ。スーパーオーディオCDプレーヤGrandioso K1X SE。質量35kg。お値段3,520,000円。さんびゃくごじゅうにまんえん。
持ってるだけで類似民にマウント取れるキカイ。
(オーディオフェスタinナゴヤ)
イベントで聞いたことあるけど家でチョロチョロ鳴らすキカイじゃない。のみならず。
似たようなキカイを一つ。正面はボタンだけ。
裏はケーブルの挿し口が5カ所。お値段2,310,000円。にひゃくさんじゅういちまんえん。さて何だと思う?ちなみに上記プレーヤーさんとこいつをケーブルで繋ぐと「グレードアップ」する。
このキカイの名前はクロックジェネレータ。プレーヤーに搭載されたコンピュータや処理回路が正しく動く「メトロノーム」の役割。それ自体は指先に載るような部品。それを一定条件で動かして最高精度の信号を出させるために贅を尽くしました、というキカイ。
オーディオ機器の金のかけ方は人それぞれだが、ここまで行くと高性能・高級志向から一回りして「なんかやり過ぎじゃね?」という。クロック高精度に運転する姿勢は買うが、それをCDプレーヤのコンピュータに届けるまでに長々ケーブル這い回すのはどうなのって。やるなら最初から内蔵で作りゃいいじゃん、という(しかも温度補償抵抗でもあてがって置きゃ済むやろが)。
何だろ、「やりたいことやった結果『高級』のカテゴライズになりました」(なるべくしてなった)ってのとなんか違うんだよな。鉄道で言うとオリエント急行が日本列島走った結果、20年経って出てきたのが四季島
に近いというか。
あ、ちなみにエソ社そのものは黒字だそうです。こういうのは金持ちが道楽で「好きなモノ作って売ってろ」ってやる位が丁度いいような気もしますがね(TEAC自体は海外の資本傘下)。
頑張ってね。ゴリゴリにお金掛かってるのは金属フェチの回路いじり屋として純粋に面白いわ。
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