【ハイレゾ音源再生】キュア・カルテット 96k「雫のプリキュア」キボウノチカラ〜オトナプリキュア’23〜エンディングテーマソングシングル を聞く
手先として褒めておこうと思って。
●冒頭の能書き
「プリキュア」シリーズ20周年ということで、シリーズ「初期の」と書くべきであろうか「スプラッシュスター」「Yes!プリキュア5GoGo」の彼女らが大人になった姿を描く「オトナプリキュア」が制作され、そのエンディング「雫のプリキュア」および、作中挿入歌である「夢でいっぱい」がカップリングされてリリースされた。オープニングは「いきものがかり」であるが、エンディングは当時までにシリーズのOP/EDを担当していた「キュア・カルテット」(五條真由美・うちやえゆか・宮本佳那子・工藤真由)が起用され、ハイレゾ96kHz/24bitも用意されたことから、光の速さでダウンロードしたものである。当ブログではオーディオ機器のレビューにうちやえゆかの「スプラッシュスター」を使用しているが、そのハイトーンヴォイスがついに地球人70億人待望のハイレゾリューションで登場したわけだ。結果とってもウヒョヒョだったので特記に及んだ次第である。聴取システムは以下……おう、アキュフェーズにTADでプリソンだよ。
・再生:デノンDCD-SX11(ハイレゾ版をUSB入力)
・アンプ:アキュフェーズE-470
・スピーカ:TAD ME-1
1.雫のプリキュア
クリアで爽快。うちやえゆかのハイトーンボイスが疾風となって脳天貫き、トライアングルがキラキラと耳元を飛び交う。柔らかいくせに細部まで出ており、これまで頭上を覆っていた透明アクリルの蓋が取れて底抜けの青空が見えたかの如き爽快さに聞き惚れる。ヴォーカル音像は大きめながら両舷スピーカ結ぶ線より前に定位し五條真由美が虚像となって立っているよう。工藤真由や宮本佳那子はエレガントな仕上がりで、ライブで生声を知る身としては「こうだよこう!」と声が出る。弦楽やピアノの生々しさ・ストレスフリーにハイレゾの恩恵を存分に得る。定位感・粒子感・周波数特性は歴代比類無きとしておく。
2.夢でいっぱい
「yes~」でアイドル活動をしている「春日野うらら」が本作中で作詞・歌唱した挿入歌。作中の趣(≒物語の設定に近い)のはアコースティックバージョンの方か。その経緯もあって音数という点では比較的シンプルだが、その代わりうらら=伊瀬茉莉也の声はこれ以上ないというくらいクリアでキレッキレに捉えられ、ME1は楽しそうにカリカリに解像し「春日野うららっぽい」歌声を三次元に具象化して寄越す。ファンは心臓麻痺起こすだろう。バイオリンの表現はハイレゾならではの倍音と自然さ。
●まとめ
ボーカル音像ちと大きいし、音の輪郭に少しザラっとした粒子のまとわりつきはあるのだか、邪魔するノイズというより、それも含んで全部録りましたの体で、恩恵の方が大きい。ちなみにインストバージョンだと、ピアノ、弦楽等生楽器は倍音余す所なく捉えられ、長年の鼻詰まりから解放されたような痛快さ(他の表現はないのか)を味わえる。プリキュアの楽曲として出色のゴールデンオーディオクオリティを有する。 特にうちやえゆかは初の96/24にしてあらゆる束縛から解き放たれたようで、新たな地平に降り立った旅人の気分である。これぞハイレゾの賜物。
なお伊瀬茉莉也の声は本作を超えるクオリティで録音された音源を知らぬ。ファンはハイレゾ環境を整えアキュフェーズとTADを借金してでも買え。
わははw
(文中敬称略)
« 作戦を了とす | トップページ | 暗躍するIT担当大臣 »
コメント