いざというときの迂回路
鉄ヲタが先の新幹線架線ぶっちぎり事件で「新幹線以外で東京に行く方法を知らない人」をSNSでなじって炎上しているとか。
自分も「あ?そこがダメ?じゃぁこっちから行くか」がスッと出てくる方だが、それはとりもなおさず「日常的に時刻表を見ている」悪い癖のたまものであるw
普通の人はそんなものヘタすると書物の存在すら知らない。よしんば知ってても読み方が分からなかったりする。
(のぞみ265が現在のシンデレラエクスプレス)
このことは、旅行を企てる者はあらかじめセカンドオピニオンを確保しておくか、不通区間を抱えた事業者が適時適切に迂回路を案内することを要求する。ただ後者は迂回路が他の事業者だったり、迂回路のキャパが少ない場合積極的に動けないというジレンマを抱える。
たとえばこいつは今回の事故で東日本が用意した「快速仙台行き」だが、新幹線の定員720名に対して466名分の座席しかない。当該は超満員で東京を発車し、終点仙台まで約6時間、その仙台まで「通路で立っている人」がいたという。日が暮れれば外も見えない。ただじっと乗って揺られているしかない。過酷な経験をされたことと思う。お子さんがいたら、お年寄りや身体の不自由な方はどうするのか……突発事象で満点対応は難しい。
自分と自分の周辺の場合、「オイラに聞いてくれ」でコンセンサスが出来上がっているのでこの種の問題はまず生じない。何ならJR各社のネット予約システム全部にアカウントを持っているので、大抵の突発、金なしでも同行者を名古屋へ連れて帰る自信はある。ただそれは「好きで興味持って眺めている結果の有効活用」であって、せざるを得ない立場に追い込まれて仕方なく、の場合は苦痛であろう。なぜなら例えばピンポイントで「○○県と名古屋」なんて手段はなく、乗り継ぎが必要で、そうなると経路の途中から直近の別経路へ回る手段を知るには、交通手段が配置されていそうなサイズの近隣の市を知っておく必要があるからだ。鉄ヲタはその辺を「特急が止まる駅」等として把握している。大きなバックデータを引き出しに「見当を付ける」ことができるわけだ。そうじゃなければ地図見て推定する必要があるのだが、最近では車を運転するのに地図見たこともなく全てナビ様の言う通り……なので、地図上に自分をプロットし、直近都市までの距離感や所要時間の「見当を付ける」ことはほぼムリではないのか。「経緯を無視して上澄みの結果だけ欲しがる」悪影響がこの辺にも出ていまいか。
スマホでスリスリが全てで、それが通用しないと途端に路頭に迷う。そんな令和新人類の多発を危惧する。
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