振幅変調の終焉
ラジオ放送の試みは1900年頃には萌芽が見られ、1920年代にシステムが確立、日本でも1925年(大正14年)には放送が開始されている。そう、この辺案外「ハイテク」だったと言える。
より約100年。
鉄筋アパートが林立して電波を遮り、家電品がこぞってマイクロコンピュータを搭載し電磁波をぶっ放し、エアコンや洗濯機が電動機駆動用のインバータ回路を動かし盛大に電磁波をぶっ放す昨今、AM放送の弱点ばかりが「攻撃」されているような状況になっている。要するにマトモに受信出来ないし雑音だらけ。比して設備の方は大がかりで何せ書いたように古くからあるので更新しないといけない。原理的に弱点の多いもの大金投じて更新するか?という話で。
ウチは大都会()名古屋の支配下なのでAM切られても全く問題はない。南海トラフが来ても何かしらを受信出来る手段と電源は確保出来る。問題はそうじゃない地域だ。FMの電波はそう遠くあまねく飛ばない。ネット経由は電源と通信線あっての仕組みで「線」が切れたら何も始まらない。ちなみにこの辺の解決策として登場したのが「衛星放送」なのだが、今般の能登の地震でも「そういえばそうでしたね」とばかりに遅ればせながらニュースを載せ始めている。いやいやそれを即やれよと。
ひっくり返すと「FM設備を充実させてエリアを確保出来れば」AMである必要はどこにもなくなるのである。深夜に不愉快なフンダラハランダイルボンガー混信を聞かされずに済むしねwただ一方でAMの利点は鉱石ラジオに代表される「電源不要の聴取装置」が存在することだが、……ねぇ。今日日手のひらに端末ない人少ないわけで、よしんば自身はなくても地域の誰もスマホを持ってない、ということはないわけで。
100年前の仕組みとすれば、そろそろ引導を渡しても良いのではないか。
インターネットの過度の依存はネットが死んだら明治以前に戻る上に、必要とされなくなった「機械と回路と応じた技術」が興味を持たれず伝承されなくなるのはちょっと不安だが。
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