4年に一度100年に一度400年に一度
今日は2月29日。
昔の新年は農作業に合わせて春分スタートだったので、「1年の最後の月」である現在の2月にこの過不足調整がついている。1月1日を今の位置に持ってきたのは紀元前153年で、ローマの執政官の着任日を1月1日と定めたのでこうなったとか。ちなみに30/31日を交互に付ければいいと誰でも思うと思うが、この辺は7月に名を残すジュリアス・シーザーや8月に名を残すアウグストスなど、時の皇帝がいぢり倒した結果である。
さておく。
現在の閏年のシステムの基本を確立したのはそのジュリアス・シーザーである。1年が「365日と1/4」であることは、古代ギリシャ時代以前からシリウスの観測等から知られていた。この「1/4」のずれを補正するため4年に1度の閏年を定めたのである。しかし、彼の死後1500年も経過すると、「1/4」の補正では不十分なことが誤差の蓄積で明らかになってきた。1/4は0.25だが、実際の1年は365.24219日で、「11分15秒」の誤差がある。この誤差は128年で1日になるので、1500年も経てば目立って当然となるわけだ。
この辺りの修正が反映されたのが現行の暦「グレゴリオ暦」である(1583年)。4年に1度を基本とするが「400年で3回抜く」ように修正したものだ。具体的には「100で割り切れる年」はうるう年にせず、「400で割り切れる年」はうるう年を置く。この結果「西暦2000年」は400年に一度の珍しい年(しかもグレゴリオ暦施行後わずか2回目)に該当するが、暦の流れは普通に4年に一度と何にも変わりがないので、損をしたのか得をしたのか。
からの、6回目の「普通の」うるう年。今日もあちこちでコンピュータの不具合が。いい加減学習しろやw
ちょうど暦の起源となった南天の犬が南中しておるようで。
« こまごまとじたばたする | トップページ | 冬に雪国へ出張に行くバカ »
コメント