スマホ盗難始末記
会社を出てわずか3分「あれ?2台ともないぞ」
ベルトに付けてるポーチのファスナーが開いている。落としたのだ。
すぐ戻るも会社までの路上も社内にも見つからず。
会社のデスクから家へ電話「追跡出来るか?」。
『近くの交差点を国道●●の方へ移動してるよ』
途中に交番があるがスルー。持ち逃げだ。
帰宅し家族のスマホを借りてクルマで追跡。集合住宅と一軒家の間くらいに反応あり。警察を呼んで事情を説明するも。
「GPS精度がねぇ」
「1週間以内に届け出てくれたら『盗んだ』ことにはならないし、善意で明日届けようと言うつもりかも知れない」
「1軒ずつ当たるのはオススメしません自己責任で」
おうおうおう言ってくれるじゃねぇか。やるなら武装しろと。一旦遺失物届けを出して引き上げ。
家に帰るとアップルケアに基づいて代品を請求する。とりあえずどっちも翌日待ち。
落とした自分が悪いのだが眠れやしない。久々にハルシオンをかじる。
さて翌日善意のお届け……なわけあるか。春日井の買い取りショップ→春日井のパチ屋→名古屋市の牛丼屋→名古屋市のパチ屋。
平日昼間からパチンコ屋に出入りするニンゲンが拾ったスマホ持って買い取り屋ねぇ。もちろん買い取り屋では暗証番号解除を要求されるので、「できない」「忘れた」は門前払いである。
アップルからは反応なし。どころか代品請求の履歴追跡が出来ない。電話すると「適用除外でお届け出来ません」
逝ね。
「新しいの買ったら機種変対応出来ますよ」
アップルのH川。オマエに呪いを掛けた。エロイムエッサイム・エコエコアザラクエコエコザメラク。消費者を保護しない会社アップルとして消費者庁に訴えればいいのか?
元機・代機とも道を絶たれたので……しょうがねぇだろ。もう一個買うんだよ。auショップに話をしたらえらく親身に対応してくれ「4時にお越しください」。
事情を説明するとショップからもアップルに掛け合ってくれたが。
「申し上げた通り適用除外で」
逝ね 。
再度審査しますという言葉を引き出してはくれたが「すぐ欲しい」わけでiPhone15の2台目を調達。とりあえず、諸々復旧。これが金曜日。
で、家に帰るとアップルから電話をくれと。かけ直すとたらい回しの挙げ句、
「やはり適用除外で」
逝ね 。
こう、困っているユーザーの感情を平気で逆なで出来る法人にモノ作って売る資格なし。アップルは困ってる人を更に困らせるクソ会社だ。最大限の呪詛を込めて罵ってやるわ。若い諸君こんな会社入るんじゃねぇぞ。リンゴのヘタに頭ぶつけて死ね。
金曜は以上。開けて土曜日である。盗られた2台のアップルケアを解除するため再度ショップで手続き。ちなみにこの時点、「サウンドを鳴らす」を仕掛けてあり、連絡先として警察の遺失物係に繋がる番号を表示するようにしてあり、ネットに繋がると全消去されるようにしてある。仮に起動パスコードのクラックに成功すると音楽がジャカジャカ鳴り、調子に乗ってネットに接続した瞬間「文鎮」と化す。いつぞやアメリカのストアが襲われて大量の端末が盗まれ、大量に捨てられていたそうだが、それはこういう仕掛けである。
さて「犯人」の行動だが、土曜一日位置情報の動きからプロファイリングしてみよう。
・住居は単身者向け(間取り1K)の集合住宅である
・移動は徒歩。行動範囲は南北3キロの範囲……クルマは持っていない
・基本的に朝から晩までパチンコをし、牛丼屋等で飯を食う
・スマホ充電はパチ屋の充電コーナー……iPhone15はここで位置情報を発しており、要するに「USB-C」は自宅にない(家にパソコンはない)
リテラシーの低いパチンカス。一言で言えば。そして夕刻以降、とあるパチ屋から位置情報が動かなくなった。夜通し出来るパチ屋があるわけなく。ん?そばには用水路があるが。
捨てたか?まぁ翌朝動いてなければその可能性が高かろう。
翌朝。すなわち本日日曜である。位置情報は動いておらず、しかも2分前用水路と表示された。捕虫網とか積み込んで赴くとこの有様。
まぁ、間違いない。パスワードクラックも出来ず売ることも出来ずで手に負えず捨てたのだろう。せいぜい川の中で嫌がらせのつもりだったか。ストビューだとタプタプに水をたたえた画像で、だったら諦めだと思っていたが、見えるどころか足首以下。近くから問題なく入れることを確認した。
警察に相談「行きます」で、長靴で入ってくれて我が手に戻る「ありがとうございました」(おまえら何もしてくれなかったけどな)。
指紋は水に浸かっていたから難しいと。
起動出来、パスコードロックも警察官の目の前で解除したのでそのまま帰宅である。あーあ、ずぶ濡れでバリバリ。プリキュアのiPhoneカバーと、壁紙代わりに仕込んでおいた「データカードダス」のプリキュアカードは抜かれていた。パチ屋の前には古物買い取りがあり、そこに売り飛ばしたのであろうか。プリキュアのカバーとカードだけ売りに来た風体の怪しいおっさん。
SIMカードが抜かれている(機種変更したので元のSIMは死亡)が、このように無理矢理こじ開けられているのが分かる。iPhone持ちであればこんなことする必要が無いのはご存じの通り。つまりiPhoneを過去持ったことがなく取り扱いを知らない「売るにはSIM抜け」とか聞きかじって作業を試みたのだろう。抜き方までは調べる頭が働かなかったようだ。ギャンブル依存の哀れな低脳としておくわ。
縦方向に無数の筋が見えると思う。ティッシュで指紋を拭き取った跡とみられる。指紋で照合されると困るのは前科持ちの可能性もある。
ひびバリバリの白い方(SE2)は液晶表示が滲んでいたので直すことにする。ていうか直しておかないとリチウムイオン電池の短絡故障は恐ろしい。
ここで「大都会名古屋」が威力を発揮。直すショップはうじゃうじゃある
「空いてます?」
「いつでもいいですよ」
店主曰く15は問題なさそうとの見立てでSE2だけ修理。
お帰り。なお、背面リンゴマーク側はパーツの取り寄せが必要なうえ、水密性が低下するとの判断でバリバリのままとした。修理費用13000円なり。
●教訓
・警察は味方になってくれない
・アップルは敵だ
・落とすな、確認しろ
・見つける機能は動かすに越したことはない
・犯人は永遠にパチで負け続ける呪いを掛けろ
以上。かなり精神的に疲弊したわ。
で、ここに14万円のSIMなし端末が誕生したわけだが。
ポケGO専用機か。贅沢だなおい。
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