野生の逆襲?
襲われた方はひどいケガをされているそう。現場の尾張旭市は名古屋市の隣。
名古屋市には一昨年にもイノシシが出没して騒ぎになった。キャプチャ内の「公園」はプロ野球バンテリンドーム(ナゴヤドーム)から2キロほどだし、東区白壁というのは
こんなところ。
野生動物が人間社会・都市に順応を始めて久しい。アマガエルを自販機で見かけた方は多いと思うが、あれは自販機の明かりに虫が寄ってくることを知っている。クモの巣も然り。カラスが電柱に巣作りするのは知られている通りだし、チョウゲンボウなど猛禽はビル街で営巣し、駅前でゲロをつつくドバトをとっ捕まえて食っている。
イノシシの都会進出で理由・原因としてよく見る仮説は「残飯」である。野菜の切りくずや切り落とされた肉の脂身……飲み屋街から風で流れるその手の臭いは濃密で、食い物と認識すれば特攻するだろうし、邪魔者がいれば噛みついて追い払いもするであろう。「ニンゲン」という生命体が脆弱だと彼らに認識されたその時、残飯漁りの生活を固定化させようとする試みが始まる可能性は高い。ちなみにこの経緯は自然保護団体の言う「森林を切り開いて圧迫している」のではないことに注意だ。「もっと容易に美味しいものを手に入れることが出来る」ことに、彼らが気づく蓋然性が高まったということだ。
「棲み分け」なんてのは人間の勝手な「だといいな」という思い込み。
よもやよもや。
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