趣味は「後付け」出来るのか?
音楽聞きながら走る電車を眺めながら小説書いてる。趣味全開。
この手の報告に基づいて老後の趣味を啓蒙したり、新たに趣味を持ちたい系の掲示板スレが立つことがままある。ただ、趣味って「好きなモノを極める・大人の財力に物を言わせてやりたい方題する」行為で、そこまで「どハマりする」には高い感受性が必要なんじゃないのか。
・鉄道→生まれてすぐ
・音楽オーディオ→中学で目覚める
・書き物→中学高校でハマる
・昆虫→物心ついた時には
・天文(気象)→小学生で自覚
「大人になってから」って無いんでやんすよ。一番遅いのは書き物だが、読むのが先に来て「書きたい」って気持ちになり、高校入学の事前課題「野菊の墓で感想文10枚」が望外に易々と書けたことから始めた、という経緯。ただし小学6年の「学習発表会」でオリジナル脚本の劇を作ろうという話があり、不思議とあれこれアイディアが浮かんだ、というのが背景にある。素地に手段が与えられて爆発、という感じ。
共通しているのは「好きなモノ貪欲に手を出して取り込める」時代にエンカウントしていること。小学1年の通信簿に「電車の駅など驚くほど知っている(成績は良くないくせに)」と書かれたが、そーゆーのが成長と共に趣味に昇華している。逆に言うと長いこと生きてきてついぞピンと来るものがなかったことに、価値観固まったオトナ脳みそで手を出して好きになれるか?ということだ。裏返して趣味を持ちたきゃ子供の頃経験大事、ということになる。勉強ばっかり仕事ばっかりボケるぞ趣味持て……そりゃぁチト無理。
ただ、ただ。
音楽。これは趣味とは言わんでも「好きな音楽」あるはずで、人類の持つプリミティブな衝動として求め・楽しむことは出来るはずだ。無料のストリーミングとかある。拾い聴きして「没入」できるもの探す作業を繰り返すうち趣味になれる。
そして天文。別に難しいこと分からなくてもいいのです。双眼鏡を覗いて、何ならプラネタリウムで説明を受けて、距離と時間にロマンを感じればその時点で趣味。ロマンを求め心震わすのはこれもまたプリミティブな衝動。
木星とその衛星たち。左下よりカリスト、エウロパ、木星本体、ガニメデ。距離7.8億キロメートル(2022年10月撮影)
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