【ハイレゾ音源再生】Blu-Swing on 24bit @BluSwing
「Blu-Swing」は時々ウチのオーディオレビューに出してる、評論家の言うところのスムース・ジャズのバンドであるが、ジャズの分類方法様々で、まぁ「深夜の首都高を流しながら聞く」のが似合うと言えば異論を受けることはないであろうとしておく。このほどハイレゾマーク付けて出てきたのでダウンロードして聞いてみた。再生機器はNAS(I/O-DATA Sondgenic)→USB→DENON DCD-SX11→バランス→アキュフェーズ E-470→バイワイヤリング→TAD ME-1
・Circularity
ふわり広がるり繊細さを感じさせる第一印象。高域方向の寸詰まり感は否めないが、パーカッションの通奏にグッと引っ張られるのでそれが目立つようなことはない。
・ラストシーン
「小粋」とはこういう鳴り方を言うのだろう。繊細に描かれるグラデーションは同じくという印象で、控えめなバックトラックを含め「24bit1677万階調」と相性が良い。なんだろ、実直な録音、という感じ。間奏は少し位相をいじっているかな?前へ出てきて漂う。
・シグレドキ
中村さんこれのイントロと通奏出せるスピーカー無いよ?wYu-riさんのヴォーカルに引っ張られてるとふわふわした感じに聞こえるが実態はドスンと地に足を付けてる。音数少ないし派手さもないが「ソロの集合体」みたいな録り方をされていて、個々に、そしてそれが音場の中にピタリピタリと定位されるかどうかで印象が変わる。
●まとめ
サンプリング周波数48kHzである。すなわち20kHzのサインカーブをデータ化するのに「5点」の値しか使わない。これは倍音や俊敏な変化の再現にウィークポイントとなるのだが(48kをハイレゾの範疇に入れた奴殴ってやりたいのだが)、杞憂であった。上手く回避していると言うべきか。宮本ブータンさんの技巧炸裂するハイハットしゃんしゃん鳴らすような楽曲だと96kHz以上を期待したいところ。この作品群は上述の通りヴォーカルYu-riさんの声の再現が出色で、繊細でベルベットな再生されっぷりでこれはCD楽曲で感じたことなく24bitの恩恵と言っていいと思う。
首都高……と書いたが、音質はイケてるのでフルセットオーディオシステムの方が当然堪能できる。明かりを消してドリンク片手にスピーカーに耳を傾ける夜は如何?
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