一寸の虫にも五分のたましい
昆虫の「霊格」は、虫けらという言葉の通り、かなり下の方の位置づけのはずだが、多く飼ってるとそれぞれ個性があって結構面白い。先に拾ったこの子は相当な「びびり」である。カブトクワガタは飼育下に数日置くと環境に慣れてしまい、餌食ってる最中に虫かご開けても知らん顔して食い続けるものだが、「そそくさ」と隠れるし、手に取るとすぐ挟む。痛いわばかもんw
その隠れ場所も個性が出る。土に潜るのが好きなのもいれば、木の皮の下の隙間に身を潜める奴もいる。この子は隙間派で、隙間のある止まり木を入れたら大喜び(?)でそちらへ移った。
こういうのはあまり構うとストレスを溜めるので、まぁエサと土の管理だけして放置しておくが吉であろう。
アゲハの場合、指で触っても平気な奴と、例の臭うツノ(臭角という)をすぐに出す奴といてこれがまた。ちなみに触って平気な奴は「人慣れ」するらしく、
こうなる。まぁ、あまりいいことじゃない。最もチョウも種類によりけりで、例えば多摩動物園昆虫館にいるオオゴマダラは
自分から寄ってくる。「触らないでください」看板あるのだが、チョウの方から来る。しょうがないので気が済むまで止まらせてやる。ちなみにこれやると近場で見ていた多くの人がビビるw
「知性」を感じるのはやはりハチ類か。アゲハわんさかレモンに付くが、ある日ごっそりいなくなる。アシナガバチに食われるのである。巣に持ってって自分らの幼虫のエサにするのであるが、場所を覚えて何度も狩りに来て根こそぎ、というわけだ。
アシナガバチいけ好かないのでミツバチを貼っておく。これは養蜂場の子だが、養蜂場では巣箱の前に指を出しても様子見に来るだけで何もしない。「人の手」が敵でないのを理解しているようである(だからってマネしないで下さいね)。なおこれは真冬に撮ったものだが、指先でしばらく温まった後、蜜探しに飛んでいった。
「昆虫とコミュニケーション」案外、取れるものです。
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