違和感を感じて頭痛が痛い
「X」(ついったー)のトレンドに「有線イヤホン」
基本的には鬱陶しいケーブルと音質優先の果てしない言い合いになるのだが、気になったのはキャプチャしたITメディアの記事だ。
「有線イヤフォンは先端のプラグを、スマートフォンやPCなどのジャックに差し込めば、再生したコンテンツの音を聞ける。プラグを経由して電力供給を受けるため、イヤフォンの振動板を動かす程度の電力をまかなえる。」
?
【有線イヤホン】
電池──┐
↓___↓
音源→増幅装置=ここがケーブル⇒発音体
【ワイヤレス】
電池
↓
音源→アンテナ-電波で飛ばす-アンテナ→増幅装置⇒発音体
____________________↑
___________________電池
ざっくりした構成はこの通り。「電力」というのは「回路が動くためのエサ」である。その流れを赤くしてみた。発音体は、どっちの場合も「増幅装置がエサ食って動かしている」のであって、発音体がエサをもらっているわけではない。この記事の書き方では、「電池を持つ代わりにケーブル経由で電力をもらっている」ように読めてしまう。ケーブル経由で発音体を駆動しているのである。強いて言うなら「発音体が駆動できる強力な音楽信号」を「電力を使って作って」送っている。ただ、その構成そのものは増幅⇒発音体の部分は同一で、両者に違いがあるわけではない。
専門系メディアにしては不正確だと思うわ。
【有線のメリット】
・落とすことはない
・電波に依存しないので音質は確保できる
・電力は再生機だけが持てば良い
【有線のデメリット】
・ケーブルがウザい
・断線のリスクはある
【無線のメリット】
・取り回しはスッキリする(ケーブルの範囲に束縛されない)
【無線のデメリット】
・落とす無くす危険
・電波の規格に束縛されて音質的には不利
・電池充電の手間と容量。交換の可否。
一般に、「発音体だけ」の有線イヤホンと「電波受信・増幅・発音体」で構成されるワイヤレスでは、同じコストで比較した場合、音質的には有線の方が良い結果になる。他方、ワイヤレスの場合は、音質を決定するのはイヤホン側であるので、スマホ等音質の配慮がない機器に音源があっても、スマホから直接有線イヤホンを接続するよりは良い音質を得やすい。
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