泉北と新京成
西と東の「別の鉄道会社の子会社」2社がその親会社に合併されることになった。
●泉北高速鉄道
泉北ニュータウンへの足として南海が建設・経営の予定だったが、わけあって大阪府の第三セクター「大阪府都市開発」が建設し、南海に運営を委託した。なので古い鉄ヲタは泉北よりそっちの方が記憶が濃かったりする。南海に運営され、南海に乗り入れ、南海と車両の共通化と進んだが、このたび南海の一員に属す。スッキリするんじゃないですかね。
ニュータウンらしく道路と一体となった構造で、終点和泉中央から先の延伸用地も確保されているが、日の目を見ることはあるんかいね。岸和田市の東側は現状鉄路線が無いので、貝塚~日根野と伸ばしたらそれはそれでという気はするが。
●新京成電鉄
元・軍(鉄道連隊)の練習線。なので、
ぐにゃぐにゃしている。
当然、戦後京成本体が目を付けたわけだが、経緯はさておき100%子会社新京成を設立して旅客線化を進めた。なおこの過程で資金不足に陥ったが、船橋にあった「日本建鐵」という会社を三菱電機が傘下に収め、通勤の利便性を考えた三菱電機の支援で建設を続けたというエピソードがある(日本建鐵は三菱電機の洗濯機などを作っていた)。ここは「インバータ制御の電車」を路面電車以外で初めて採用したことで知られるが、電気品はそーゆー経緯で三菱電機製で、以降も制御システムには積極的に同社の先進性の高い機器を取り入れている。で、このほど合併して元サヤに収まるわけだが……京成本体って電気品は東洋電機製造が多くなかったか?どーすんだろ。知らんけど。
まぁどちらも沿線に利便良く運行されて幸多かれ。
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