感動しないおっさんたち
大陸系の企業が売り込み。部品加工しまっせ。
「紹介動画見て」
「はーい」
敷地はこうで従業員数はこうで……。
「ふーん」
「次最新の機械」
「あーレーザ溶接か」
「安川のアレね」
「人がやるより精度高いです」
「ティーチングさえちゃんとできりゃ後はワークの位置決めだけだもんね」
大陸企業氏ニッコニコで紹介していたが、我々が「あー」「ふーん」しか言わないのでここらで顔色が曇り始める。
「プレス工程」
「AMADA?」
「順送の新型」
「あー」
「レベラの方が高かったりして」
「ひっひっひ」
企業氏「新しい・高い」機械(実際そうよ)を自慢げに自社品質の源泉として売り込んできたわけだ。「おおすげぇ」「是非に!」と言って欲しかったのかな?ただ値段はさておきワレワレには「それで普通」なわけで。
「タレパンやん」
「おー早えー早えー」
「(企業機密)の穴開けタレパンだっけ」
「そー。4面取りでその後曲げ」
「おーん」
「御社レーザー複合機はお持ちですか?」
「いえそれは……」
「あれば(自粛)いっぺんに行けるんじゃない?」
「工具メンテとか全自動だし逆に安心だわね」
「えーと、以上ですか?」
「はい……」
いやこちとら「ニッポンの工場」だから日本メーカの最新機械は知っとるちゅーねん。
「製造コストは安くなるんじゃない?板金現地調達できれば。後はこっちへの輸送コストと輸送中品質の維持の問題」
「箱形に加工すると箱の中の空気を運ぶようなもんだからスペースファクター悪いんだよね。そこらに採算ラインがあるんじゃ」
CAD図面放り込めば作ってくれるキカイであるかぎり、その機械がドコにあるかはどうでもいいのだよ。生産タイミングにわがままが効いて安けりゃ。
以上。はい次。
« 津波の必要十分条件 | トップページ | 九はQでチケットレス »
コメント