「早生まれ」の損得
年に1回くらい誰かがこの手の発言をしてネットでバズり、けんけんがくがく始まる。
ネットで検索するとこんな感じで要するに「どっちも一理ある」。
こりは「1年」がそれまで生きてきた人生でどの位の割合を占めるか、わざわざエクセルで作ったシロモノである。当の我が輩が3月生まれのばちこら早生まれである。小学校入学時点6歳において、1年は人生の実に16.7%に達する。あたりめぇだが身体も脳も応じた「差」が付いた状態からスタートする。母親が無理矢理エリート系幼稚園に自分を放り込んだが(テストやったり行進やったり)、それはひょっとするとここらの「差」を意識してのことだったのではないかと50年余を経て邪推するものである。
さて自分の場合は運動能力においては壊滅的に差が出た。低能と罵られたがしょうがないのである。最初から1割2割ハンデがあるのだ。これは素直にデメリットであろう。一方学習の方はチトややこしい。ちょくちょく書いてるが基本的にADHD系のエキセントリックチャイルドだったので、興味あるものは教科書要らないが、興味のないものは苦痛でしかない。ひょっとすると「運動」は嫌な部類であったためなおのことロクデナシだったのかも知れぬ。
「電車の駅など驚くほど知っている」
1年2年担任だった女先生のこのコメントに全て集約されていると言えよう。路線図を介して展開される地理系社会科、駅名を通じた国語の漢字読解「ずば抜けた」結果だったと言って良い。図鑑で知識を蓄えた理科も同様。反面算数はイマイチで図工や音楽などは破滅的である。「支離滅裂でアタオカ病院行け」……日進南小学校森本のコメントは永遠に呪ってやる。
身体のハンデは相当辛かったと書いていいだろう。男の子は思春期になりそれぞれ爆発的に身体が大人になるが、ただでさえ個人差があるのにそもそもスタートが遅れるので、正直同級生女子には小馬鹿にされた。中一時点の身長は136cm。「ねぇ、ボク」と言われるのである。なお高1で170を越えた。
高1・15歳。上記グラフで差は「7%」に相当する。身長を書いたが「高校に行けた」時点でようやく水準に並んだと書けようか。後は特に苦労はない。同じ教育を1年早く詰め込み、就職した。大学・就職の段では浪人いるし院卒もいるしで年齢はほぼ「意味を持たない」。
言えるのは「得意を伸ばせ」これに尽きるだろう。周りを見ず、我が子に合った方法を。
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